【読書日記|汝、星のごとく】
なんて贅沢な時間だったんだろう、
読み終わった時、真っ先にそう思った。
暁海と櫂の世界はとても美しくて、でも、呼吸が止まるくらい苦しかった。
344ページ、ずっと苦しくて、ほんのたまの瞬間だけ楽しい時もあったけれど、ずっと苦しくて涙が止まらなかった。
今までの自分の人生と、これからの自分の人生に刺さる言葉が散りばめられていて、今、この時期に(初版から2年も経ってしまったけれど、、!)この本に出会えたことに何か意味があるんじゃないかと感じたくらい。
2023年、本屋さんに行くたび目にしていた本だったが、今までに写真のような、アートのような、このような装丁の本を読んだことがなかったので、なかなか手を出せずにいた。(装丁で本を選びがちでだったので、、)
でも1章を読んだ時点で、これほどに装丁と本の世界観、文章が完璧に合う本は初めて見たと思った。学生でお金がなくて、文庫本を買ってしまいがちだけど、この本は、単行本の、この装丁、字体、厚さ、サイズで読むことで、世界観全てを感じられると思った。
間違いなくこれから生きていく上で、大切で、名刺代わりの一冊だ。
登場人物の心情と行動(特に瞳子さんと北原先生の芯のある考え方・暁海と櫂の苦しみと思い出の瞬間達)を胸に抱えて私も生きたい。
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