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サボタージュ

怠ける、ズル休みの意味で使われている「サボる」、フランス語のサボタージュ(破壊する、邪魔をする)が語源との事。

元々は、失業した労働者がサボという木靴を履いていた→労働者の破壊→労働を怠ける→サボを残し、日本ではズル休みという変化していったらしい。
 

そのサボりについて。
 

高校2年の2学期くらいまでは、用事(ライブを観に行く等)以外はズル休みをせずに真面目に通っていた。

3学期頃から退屈でテンション下がる授業が1限目からあるときは、遅刻の怠けが顔を出した。2週に1回くらいかな。
 

遅刻を重ねると、今日一日サボりてー!と心の叫びが抑えられなくなった日も出てきた。

でも、休みの場合、クラス担任の先生に電話連絡が必須という鬼門が待っている。

父親は朝早い出勤で家を出るが、母親が午後からパートなので、午前は家にいる。
 

僕は考えた。


どうすれば、親にバレずに休むことができるだろうかと。
 

稚拙ながら捻り出した行動は、

とりあえず、いつも通り支度をして家を出る。

学校に向かう途中のコンビニに寄り、トイレに入り(家中を装うため、静かな空間の場所)、携帯で学校に電話を掛け、担任に風邪なので休みます、親は仕事なので、今は家に誰もいませんと。

この完璧な隠蔽工作で、7回くらいズル休みしたかな。
 

休み連絡を入れた後は、電車に乗り、富山市まで足を延ばし、駅前のマリエという商業施設ビルの最上階で暇を潰したり、CDショップなどを巡った。
 

だが、2回ほど、母親から「今日あんたサボったでしょ?先生から心配の電話きたからさ」と、笑いながら言われ、咎められることはなかった。

しかも通知表で、遅刻回数、欠席数が明記されるから全然、完璧ではなかったんだ。
 

そういえば、遅刻の度、職員室に入り、遅刻理由を紙に記載しないといけないんだけど、ふざけて【NEBO】と書いたら、頭を叩かれたことあったなぁ。

友達の遅刻理由【チャリ渋滞が発生したため】は面白かったなぁ。


先日、そのオモロい同級生の友達からLINEで「同窓会のご案内」という友達追加のQRコード?が届いた。

懐かしい名前も見たくてトークを覗いてみたい気はするんだけど、、

案内ありがとうと返事したけども自己肯定感の低い僕は、そのURLをクリックできずにいる。

高校の頃のようにサボりなのか現実逃避。
 
 

部屋の窓から見下ろせる小さな公園で、親子がピストル型のシャボン玉で遊んでいる。

泡のような沢山の玉が上昇気流に乗って、高く高く舞い上がる。

風に揺れたシャボン玉に思いを寄せ、割れずにもっと上へ上へと願っていた。


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