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会社員時代の呪縛から、やっと解放された!

6月末をもって、定年で会社を退職してから1年と3ヶ月が経った。退職前の有休消化を含めると1年と4ヶ月になる。

定年後の生活の様子は、「年金生活者の一日は長いかと思いきや、実は短かったのである」という記事で紹介した。幸せなことに、現在もそこに書かれている生活を送ることができている。

これもひとえに、愛犬ナビが元気でいてくれるおかげだ。彼女に何かあれば、生活自体も日々の気持ちも大きく変わるだろう。しかし13歳という年齢に加えて、病気の再発を考えると遠くない先には、やってくる現実だ。

そんな生活の中で、最近実感したことが、会社員時代の呪縛からの解放だ。えっ?いまさら?と思われるだろうが、そうなのだ「いまさら」なのだ。

前職では安全衛生部門に属していたのだが、あと一年で退職という時期になって、部署間の異動が発生した。

私が所属していた部署からベテランの社員が他部署に異動した。ベテラン社員が担当していたのは健康診断結果の処理業務だった。新たに担当者を決めて、引き継ぎを行ったが、後任の担当者はその業務負荷の多さにしばらくして根を上げてしまった。

そこで、新たな仕組みを作ることにした。

仕組みのマニュアルも作成し、OJTも行い、さらにしばらくは私が一緒に担当した。業務周期は1年なので、ちょうど退職を前にした2013年の3月に一通りの業務を終了したのだった。

後は、何かわからないことがあってもマニュアルを見ればわかるだろうと安心して、私は会社を離れた。

最初は特に気にすることもなかったのだが、時間が過ぎるに従って、心配になってきた。それは社員が健康診断を受診するのが、4月から6月と9月から11月で、その結果が届いて処理が発生するのが、6月から8月と後半の11月から1月にかけてだからだ。

6月の後半くらいになると、何か問題が発生していないだろうか、困っているにも関わらず、私に相談できないで悩んでいるのではないだろうか、などと不安になり、こちらから様子を伺った方がいいのではないかなどと考えたりした。

また、私の考案したシステムの問題で会社が不利益を被った場合は、私に何か責任は発生するのだろうかと、真剣にWebで調べたりした。もちろん、悪意がない限りは責任は発生しないのだが、それでも、素直に安心できなかった。

そんな不安に苛まれたかと思えば、そのうちに忘れてしまうのだが、またしばらくすると不安が頭をもたげるという連続だった。大体が小心者なので、「そんなこと気にするなよ」ということでも、無駄に気になってしまうのだ。

そして、こうして不安の波を繰り返しながら、今年の3月末で退職から1年を迎えた。前述の通り健康診断の処理周期は1年なので、この1年間何もなかったことに一応安心した。

しかし、それまでの不安な気持ちがどこかに残っており、いきなりスッキリと気持ちが晴れるということはなかった。

そして、さらに3ヶ月が過ぎた。

さすがに今なら、すっきりと「もう大丈夫だ」と言える。また、何か問題が発生しても「なんとかしてくれるだろう」と思えるようになった。

今では家にいて会社のことを考えることはなくなった。日々のルーティンがすっかり日常になり、それが当たり前の生活になった。

1年3ヶ月経って、やっと会社員時代の呪縛から解放されたのだ。

以前に紹介したルーティンと変わったところは、自転車が復活して、インドアバイクは雨天時のみになり、基本はロードバイクで外を走られるようになったこと、そして新たに料理の投稿を始めたので、今までよりも料理にいそしむようになったくらいだ。

冒頭にも書いたが、全てはナビが元気であるが故に成り立っている日常である。この後に確実に次の試練が控えている。しかしそのことは今は考えないことにして、すっきりと定年退職をむかえられた今の幸せを噛み締めることにしよう。


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