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ブラックマヨネーズに学ぶ、ブレないライフプランの作り方

・ブラマヨって最近テレビで見かけなくなった気がする


あちこちオードリーでブラックマヨネーズがテレビにあまり出ず、なおかつテレビでは漫才を披露しなくなった理由を明かした。

ご存じM-1覇者のコンビ。2人の怒涛のような喧嘩風の掛け合いは歴代M-1チャンピオンの中でも伝説級の扱いとなっている。東西問わず多くのバラエティには数多く出演し、知らない人の方が少ないだろう。

吉田を”ド天才” ”松本人志にも匹敵する逸材”と言うコメントもネットで見かけたことがある。ここに関しては評価は人それぞれであるが、個人的には数々の逸話やひな壇での天才的な切り返し、M-1チャンピオンの実績を踏まえるとそういう声があるのもうなずける。
しかし彼は松本人志とは違い、ドケチエピソードや、卑屈で神経質かつ粘着気質なキャラクターなどやや万人ウケしにくいところがあるようにも思う。

話を戻そう。

・家族との時間

そもそもなぜテレビにあまりでなくなったのか?
きっかけは意外なものだった。

劇場やテレビの仕事を東京・大阪でこなす人気芸人ゆえに、「(子どもが)歩き出したぐらいの時に『うわっ、こいつ歩いてるやんけ』って言ったら、(妻に)『だいぶ前から歩いてるで』って言われて」しまったという吉田。このことに深くショックを受け、「レギュラー以外の仕事は家族との時間にしたい」と事務所に打診した結果、小杉ひとりでテレビ番組などに出演することが増えたようだ。

マイナビニュース

家族の時間を優先的にとるなんてかつての尖りまくったキャラからは想像しがたいが、今は2人の子どもがいて、昔のような神経質で粘着なキャラでもなくなってきているらしい。

彼らの漫才でよくある展開だが、吉田があれこれ考えすぎて先回りしすぎた挙句、ぶっ飛んだ持論を展開して相方に「考えすぎや!」と突っ込まれる。彼らの漫才ではおなじみのこの展開も彼の中では半分ネタで半分本気。
彼自身が本気でこれくらい激しく考えてしまうほど根っからの心配性だったらしい。彼自身「あの頃の自分は病んでいた」と振り返っている。

・漫才師として原点回帰

仕事が忙しくなりすぎて、漫才が作れないことにも不満を抱き、小杉とぶつかることもあったという。

現に劇場で漫才をする際に登場時に歓声は上がるが、いざ漫才をやると笑い声の勢いが登場時の歓声を越えられなくなってきたという。

吉田から「忙しい時、漫才にかける時間が少なくなって、だんだん『ちゃんとやれてない』『下手になっている』『これじゃマズイ』という話になった」「漫才に時間をとろうという話になった」と話し、そんな彼の思いに理解を示し、露出の減った相方と対照的にブラマヨ小杉としてピンで出演するのをよく見かける。

劇場で面白い漫才をするということ。漫才師であること。ここをブレずにやる事に焦点を絞ろうと決めたのだ。

今ではテレビへの露出が減ってるため、当時よりも登場した時の歓声はやや減ったが、しっかりネタ作りができる環境になり、ネタでの笑いは昔よりも今の方が上だと語る。「漫才師が今日はテレビに出てるんだっていうふうにしたいな」と語った。

・思ったこと

ブレずに自分のキャリアや生き方を模索することは大事だ。
彼らはテレビでは確かに以前ほど見かけなくなったかもしれない。
第一線感のなくなった彼らを見て「消えた」と思っている方もいるだろう。
しかし、単に仕事が減っただけでなく「漫才師として舞台に立ってウケたい」というブレない軸を持ち、家庭も優先しつつ、自分たちで考えて行動して自分の芸人道を進んでいる彼らがものすごく現代的でカッコよく僕には見えたのだ。ある種キャリアの描き方にもこの考え方は適応できると思ったのである。

人がどうとか世間体やお金も勿論大事だが、人に流されずに「自分はこうしたい、こうありたい」という軸を持ち、その軸からブレないように、時には勇気をもって軌道修正をかけていく。そうすれば彼らのような一見第一線から退いた感じに見えながらも自分の進みたい描いた道を邁進することができるのかもしれない。たとえ彼らのような才能は無くても、だ。


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