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【読書感想】お金が教えてくれること

作者 : 家入一真
発売日:2013年2月


作者経歴

1978年生まれ。起業家、投資家、クリエイター。
レンタルサーバー『ロリポップ』事業を成功させ、史上最年少のジャスダック上場社長となる。
その後、クラウドファンディング運営会社『キャンプファイヤー』の運営会社社長を務める。


雇われるリスクを考える

経営決定は社長が行うが、実際の業務は現場の社員が行動して結果(利益)を出す。その積み重ねが会社であることから、社長と従業員はフラットなパートナーである。故に、会社がピンチの時や倒産についても、平等に責任を負うことになる。


外発的動機付け、内発的動機付け

給与が良い、上司が怖い等、賞罰や義務によって働くのは外発的動機付け、好奇心や興味に基づくのは内発的動機付け。モチベーションを保つためにも、経営者も従業員も、内発的動機付けによる働き方が必要である。


経営者は搾取するのが当たり前

自分が家政婦を雇ったことをイメージしてほしい。
時間内に隙間無く働いてもらって当たり前、タバコを吸って休憩していたら「ちゃんと働いているのか。」と感じてしまう人もいるのではないだろうか?それは現経営者も同じである。結局雇用とは、「給与を出します。だから給与分働いてください。」という金銭的な契約でしかないのである。


社畜にならない生き方

雇う側と雇われる側の利害を考えれば、ブラック企業的な面はどの会社も出てくるものである。経営にはリスクが伴うし、利益が出ないと雇用自体が叶わないのだから。
愚痴を言っても何も変わらない。文句を言うだけは『何もしない』のと一緒であり、何もしないことはリスクでもある。組織を変えられないのなら、自分が変わった方が手っ取り早い。


仕事は会社の中に落ちているわけではない

社内ニートという言葉があるが、仕事が無いのに会社に行く意味がわからない。自分で稼ぐという意識があれば、会社にいても仕事は見つかる。正に給与に依存した悪い結果でしかない。


学校という可能性

同級生という横の繋がりが重要。偶然集まって、卒業後もつながり続けて、誰かがビジネスを始めたりしたら、次は縦にも繋がっていく。


お客様は神さまじゃない

何に対しても文句を言う人がいるが、それは生きていく上でラクであり、何かを発言することで承認欲求が満たされるから。
これは極論だが、お客様の声を全て聞いた結果、何でも料理を提供するカフェが生まれてしまう。そうなった時に、訪れる客からは「ここは何の店だろう」と言われ、客離れが生じ店は失敗する。
つまり、お客様は神さまでも何でもない。


感想

BASEやキャンプファイヤーを創業した方だとは知らず、本書を購入しました。

もっと言うと、本のタイトルから、お金に纏わるノウハウ(資産運用や収入・支出に対する考え方)の学びを期待して購入したのですが、全く違ってました💦

購入時に期待していたものではありませんでしたが、読んでみると、とても良い本でした。
私は今課長として仕事しており、部下と会社の板挟みでの悩みがいくつか抱えていますが、家入さんの仕事への向き合い方から良いヒントが得られた気がします😃

約10年前の本ですが、今の日本社会に起こっていることに当て嵌まると思う部分もいくつかあり、そこに驚きを感じました‼️

他にも本を出されているので、そちらも読んでみたいです✨

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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