メルカリと思い出と

身の回りのものを切り売りして生活しています。
一応、正社員として保育、しているんですけど。

今回やり玉にあがったのがこれ

ヘッドホン

ヘッドホンです。
B&Oっていうメーカーの、H4ってやつ。

これを買った6年くらい前は、家電が生活と精神を満たしてくれると本気で考えていたんです。家電オタクでした。

かなり色々な機種を吟味して、当時は乃木坂46が好きだったから、君の名は希望とか制服のマネキンとか、視聴に視聴を重ねて選んだのがこれだったんです。高音と低温のバランスが最高にいいんですよ。ワイヤレスだしね。

あと、見た目。油揚げみたいなかわいい色にピンときたんです。B&Oのきつね色、かわいいですよ。最終的にリミテッドエディション的な立ち位置のグリーンを選んだんですけどね。僕、弱いんです。限定とかそういう類の、人の判断力をかき乱す戦略に。

出品にあたり、動作確認を兼ねてvaundy(マイブーム)を聴いているんですが、耳に付けた瞬間に思い出が蘇ってきて、手放すのが惜しくなったところでこの感情を書き出しています。

実は耳のきこえが良くなくて、外出時はイヤホンもヘッドホンも付けていません。かれこれ3年くらい?

それはもちろん家でも変わらなくて。

これ以上耳を悪くするのが怖いんですよね。聴力検査では異常があったりなかったりするんですが、これはもう感覚だから自分がそう感じるからそうであると思うんです。
 
家に置いていても、この子が輝くことってなくって。でも、手放すのは惜しくて。

君の名は希望を聴き始めてしまったら、この思いが余計に強くなってしまった。

メルカリに出品すると、この思い出は切り落とされ記憶の彼方へ葬られてしまう。記憶の彼方へ。

思い出を断捨離すると、心が切なくなるんです。

もう少し、このおセンチな感傷に浸っていたいんだ。


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