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Web担当者Forum発の人気漫画「Webマーケッター瞳」を書籍化!
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Hey! What's up people~!? 鎌田です。それでは編集者目線で気になった本をあなたにご紹介させていただきたいと思います。
今回はこちら、Web担当者Forum発の人気漫画「Webマーケッター瞳」を書籍化した「マンガでわかるWebマーケティング Webマーケッター瞳の挑戦! 」です。
本書は、2011年に刊行された『マンガでわかるWebマーケティング|Webマーケッター瞳の挑戦』の改訂版です。
刊行から5年以上経つ現在ではマーケティング業界でいろいろな進化と変化がありました。
これまでアイコンのように使われていた「Webマーケティング」と「ネットマーケティング」が「デジタルマーケティング」へシフトしました。
しかし、これは「言葉や表現の選び方」であって、マーケティングの本質は変わっていないんですよね。
それだけに本書では、前作に引き続き、基本的であり、本質的であること、普遍性の高い内容であることを意識して書かれている点が非常に良いのではないかと思うのです。
これまでデジタルマーケティングには縁がなかった、会社内の人事異動などのタイミングで担当することになった方などには非常におススメの一冊だと思います。
また、あらためてデジタルマーケティングの全貌を体系立てて再整理したい方や「今さらながら基本的なことは聞きにくい」という方にもとても全体像をつかみやすく、専門書よりも逆にいいんじゃないのって思います。
他にも大学生や新入社員、あるいは就活生の方にはこれから社会に出て活躍をイメージするうえでも、デジタルマーケティングの理解は非常に有効かと思います。
本書でWebマーケティングやデジタルマーケティングについて説明していくにあたり、「マーケティング」ついて誤解を生まないよう、はじめにこの章で「マーケティング」の認識合わせが織り込まれています。
「マーケティング」とは何でしょうか?
著者は、「売上が上がるための戦略、考え方、それを実現させるための仕組み・施策・運用手段のすべて」と捉えておられるようです。
しかし、現実には「マーケティングとは、顧客ニーズへの適合と競争優位を構築する活動」と定義しているものの、実際は、人、会社、部署の数だけ、解釈が存在する言葉です。
偉大なる経営学者のピーター・ドラッカー氏は、「マーケティングとは、営業を不要にするものであるということなんですね。つまり、お客様がすでに買うつもりであれば、営業活動は不要であるからです。
一方で企業や部署によっては、「調査、分析」「広告」「販売促進」と、非常に限定的にマーケティングが定められているケースもまだまだ存在するようですが、それぞれの期待と役割が異なるために、異なる表現が生じるのは、ある意味では仕方のないことだと思います。
マーケティングとは企業活動そのものであり、経営者の意思や意図が大きく反映されます。
その企業の企業活動にとって、または経営者にとって、そのときに最も重要視されていることが結果的にマーケティング部門のミッションになっていることも多く存在します。
「うちの会社がやっていることはマーケじゃない!」と思ったら、今の会社の経営上の課題が何なのかを考えてみること、いわゆる「経営者視点になってみること」は必読のテーマだと思います。
以上を踏まえたうえで、本書においては、マーケティングを以下のように定義して進めていきます。
マーケティングとは「売上が上がるための戦略、考え方、それを実現させるための仕組み・施策・運用手段のすべて」ということです。
マーケティングの仕事をしている人という職種を表す「マーケッター」という言葉も、マーケティング同様に、その言葉を10人が聞けば、10通りの仕事像や人物像が浮かぶのではないでしょうか。
本書では、『Webマーケッター瞳 シーズン1』の主人公の瞳は、「広告代理店・コンサルティング会社のマーケッター」です。そして所属視点の次は、「機能」視点で整理されています。
「機能」視点で整理すると、企業における経営者の意思や意図の置きどころが見えてくると思います。マーケッターの仕事は、複数の機能・役割を横断的に担当することが多いのが特徴です。いわゆる、「横ぐし」の動きを期待されることも多いと言えます。
こうした活動は、企業や部署、担当する 人の数だけあると言っていいでしょう。マーケッターとは広い守備範囲で横断的に動き、成果を出すことを求められる職種であるということなんですね。
再び、『Webマーケッター瞳 シーズン1』 の主人公・瞳を例にすると、彼女は、「営業」「分析」「CRM(Customer Relationship Management)」「企画」が主要業務となります。
この5年ほどの間に、「デジタルマーケティング」という言葉はすっかり定着しました。その中身を見てみると、検索エンジン、Eメール、PCやスマートフォンの各種Webサイト、ソーシャルメディア等での施策の実施、広告出稿、そしてその結果のデータ分析まで一連の活動全般を指しています。
「Webマーケティング」と比べると、「デジタルマーケティング」には、テクノロジーを駆使して集積したデータ群の管理、さらにデータ分析に関わる操作を以前より簡易にし、活用しやすくした要素が入っているものと著者はいいます。
データベースマーケティングの要素についても強めに入っており、包括的な内容としてマーケティングの「現在」が知れる書籍としておススメさせていただきます。
それではまたお会いしましょう!
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