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エクササイズが体のストレス対策システムを鍛えてくれるという事実

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What's up people!?、鎌田です。今回も編集者目線でおススメの本をご紹介させていただきます。

みんなに調子はどうか挨拶をしている私ですが、実はそんなに体調がよくありません。毎日、二日酔いのような頭痛で目覚めて、一日中眩暈がするので車の運転もできなくなっちゃったんですね。

これが梅雨時期なんかだとホントにもう酷くて仕事ができないレベルになってしまうんですよ。そして頭痛薬が手離せないんですよね。

それであまりに辛いなと思って病院に行ったら、脳梗塞の一種であるワレンベルグ症候群ですね~ということで日々の頭痛の原因がある程度分かったんですが、治ったわけじゃないので相変わらず目を開けているうちの8割は頭痛です。

みなさんも体調が悪いと「その原因ってなんだ?」とついググったりしませんか?

私もなんとか頭痛治まらないかな眩暈がマシにならないかなとググっていたところ見つけたのが、こちらの本「最高の体調」でございます。今回は「マンガでわかるシリーズ」の紹介となっておりまして、書籍版ももちろん読んでおります。

書籍をマンガに落とし込むアプローチはどんなかな~?という意味も含めて両方とも拝読させていただきました。

マンガ版のほうは全部が全部マンガでコミックになっているかといえば、そうではなくて重要なメッセージをイメージしやすいようにストーリー仕立てになっているエッセンス抽出版といった感じでした。

つまりは、こっちを読んでから本格的に興味を持ったら書籍版といったアプローチがいいかもしれませんね。

こちらの本は進化論をベースに「文明病」を解消しようというメッセージからじまります。肥満・不眠・鬱・不安などの「文明病」は古代には存在しなかったと考えられます。

実際に、現代でも狩猟採集生活をしている部族にはそのような症状はほぼ見られないようです。確かにイメージしづらいですよね~。

じゃぁ一体、この文明病から脱却するにはどうすればいいのでしょうか?狩猟時代の生活なんて先ほども申し上げましたけど、実際にやってないんだからイメージできないでしょ?

私は狩猟免許をもっていて狩猟期なんかは山にこもったりもしますが、これは趣味であって、これを持続的な暮らしとするのは無理だなとつくづく思います。

だって、汗をかいたら風呂も入りたいし、歯磨き粉で歯も磨きたいわけですよ。できなくはないんですけど、山の小川を汚染するみたいで倫理的にできないでしょ?だから歯磨きは塩で我慢するわけですよ。界面活性剤のようなケミカルなものはやっぱり山に似合わないですしね。

そして本書の話題は進化医学の観点から、現代人の不調を解消する鍵は何かを探る旅が始まるわけです。

ある食品メーカーに勤める安藤すずは、肥満体型な上、慢性的な疲労感と不調感を抱えて、仕事が捗らないことに悩んでいるというキャラクター設定です。

ある日、極度の空腹と寝不足で倒れてしまった、安藤すずは、敏腕ウェブコンサルタントにして「進化医学マニア」の結城玲也に助けられて、「最高の体調」を手に入れるための体調コンサルティングを受けることになるというストーリーになっています。

編集者目線でちょっと思ったのが、恐らく書籍を企画するにあたりプロットを作ると思うのですが、最初はいろいろな設定やストーリーがあったと思うのです。それが制作の過程で削られちゃったのではないのかなって勝手に推測しています。

私は編集者としては新米ながらも、ファンドマネージャーとして数多くの事業計画などに目を通してフィードバックしてきたので、視点はどうしても論点やアジェンダは何なのかってところから入っちゃうんですけど、本書を要約しながら解説させていただきますと、文明病を引き起こす要素のひとつに「炎症」があるということなんです。

この炎症というのはヒトの細胞レベルで起きる火事のようなもので、鬱・肥満・糖尿病などの原因と考えられているんですね。

これは次回に紹介する「老いなき世界」でも書かれていることで、詳しくはそちらを見ていただけたらと思います。ここではザックリ炎症とは何ぞやとひとことでいうと、炎症とは「ひとつひとつ病名がついているけど、すべての病や老化に至るまで原因にあるのは炎症なんだということなんです。

知的好奇心をかきたててやまない一冊「Life Span老いなき世界」

だったら、その炎症をなくせばいいんじゃないのってことなんですけど、それってどうしたらいいの?要は普段の生き方によって変えていきましょうねってことなんです。

この「言の葉を綴じる杜」では、編集者という視点、そしてこれまで1万冊以上は読書してきた視点から、人生を変えるきっかけになりそうな本をどんどん紹介していきたいと思いますので、ライフスタイルについての本が多くなりそうな予感がしています。

たとえば自分事で恐縮なんですけど、これまで事業をいくつも運営してきましたし、新規事業の開発もしてきました。ファンドの運用もやってきて常に成果が求められますから、毎日が地獄ですよ。

先日もご紹介させていただいた見城徹さんの書籍から引用させていただいた言葉をもう一度引用させていただきます。

往く道は苦しい。仕事は憂鬱なことだらけだ。苦しさと憂鬱に耐えて耐えて耐え抜き、精進を重ねて仕事をまっとうする。暗闇の怖さにおののかず、思い切ってジャンプする。こうして生が終わり、死を迎えれば悔いは少なくて済む。

これは上手くいきっこないと周囲が決めつけている業界に身を置く、ゼロからスタートした創業経営者にしか、根っこのところで理解できない言葉かもしれませんね。

離婚も2回してますし、全部の事業がうまくいったわけじゃないです。人からみると胃がキリキリ痛むような、鬱になりそうな人生を送ってますが本人は憎たらしいほど元気です。

嫌なことがあっても寝たら忘れてるタイプで、どんな辛いことがあってもベッドに入ったら即睡眠に入れるからリセットしているんでしょうね。

そして考えようによっては人の何倍も「生きている」と思うのです。そりゃ一つのことを全うする人生も素晴らしいのだと思います。今がまさにそんな感じで人生で一番充実している時かもしれません。

それでも、これまでいろんな場所で暮らしたし、同棲とかも含めるといろんな人と生活したし、いろんな出会いと別れをくりかえして今があります。

こうした一つひとつだって言い換えれば人生の炎症です。だから炎症がなければ人生が空っぽなのと一緒です。必要以上に恐れる必要はないと思うんですよ。

ただし、ちゃんとリセットしなきゃ、体と脳が壊れちゃうんです。不安に襲われることも多い現代社会ですから、ちゃんとケアしましょう。

そこで文明病を引き起こす要素②として取り上げられているのが「不安」です。

現代人が抱く不安と、古代人や狩猟採集民が感じていた不安は全く性質が違いますよね。「不安」の問題を解決するために「価値」「死」「遊び」に焦点を当て、現代人が陥りがちな心理トラップを逃れる方法が語られています。

このように、どれも研究者や科学者たちの地道な実験で効果が確認され、人類学者たちの丹念なフィールドワークによって妥当性が裏付けられてきたものばかりの内容となっておりまして、細かいアップデートは続きながらも、進化論にもとづくヒトの理解については、今後も大きく変わらないといえます。

しかし、古代ローマのプリニウスも、習得した知識というのは実践しないことには身につかないよ、保有することは難しいものなんだよって言ってます。

マンガ版の著者も「最高の体調」を読んで得た知識を実践しつづけた結果、人生を良い方向に変えてきましたそうです。

本書の著者である「鈴木祐」さんは人はググって調べるのではなく、グーグルの実験をリポートし考察をしているところが素晴らしいですね!

ここを読んだら本を買わなくても内容が分かるからいいねとなってしまわないように敢えて内容については触れません。笑
出版業界の未来のために「素晴らしい本」にはお布施しましょう。私たちの未来への投資です。

この本を読んで割とストイックな私も思ったんですね。緊急事態宣言とか新しい生活様式が叫ばれる以前から自宅で仕事をしているので、一般的には自宅内勤の先輩なので注意点を…笑

自宅だと、いつでも冷蔵庫に手を伸ばせば酒があるし、食べ物もあるよと。
まずはミニマリストから目指さなけば難しいかもしれないですね。

他にもウォーキングだけでストレスは激減するという事例もありまして、脳梗塞になってから左の股関節が上手く動かなくなってヨガをやって身体を柔らかくしてから一日がスタートするようになりました。

でもこれって身体が不自由にになる前からやっときゃよかったなと思いました。気持ちいいんですよね。

運動がストレスに効く理由には諸説ありますけども、もっとも有力視されているのが「エクササイズが体のストレス対策システムを鍛えてくれる」という考え方だそうです。

これは自分の実体験として腑に落ちる話でしたね~今は引きこもり状態になっちゃいましたけど、以前はジョギングを毎日して、スポーツジムで汗を流してストレスフルな仕事でしたけど、ストレスフリーな状態でした。

というわけで、こちら本おススメです。皆さんも読んでみてご意見を聞かせてくださいね!それではまたお会いしましょう!

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