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ゲント大学での授業について(今回は文系!)

こんにちは!りほです!

今回は授業の紹介記事『文系編』をお送りします〜!実際に履修した・履修している授業の内容や、受けてみての感想などを書いていきます。主観もかなり入っているので、参考程度にご覧いただければ幸いです!

所属学部の都合上、Faculty of Arts & Philosophy, Faculty of Political and Social Science の授業メインでのお話になります!では始めていきます〜

【前期&後期】

Dutch for Exchange Students

[A005547 |週1/3時間|3単位]
留学生向けのオランダ語入門です(追加料金€65がかかる有料のコース)より多くの留学生が履修できるようにと、夜の19-22時という他の授業と被らないかなり遅い時間に設定されています。このコースは普通の授業よりも回数が少ないので、ガツガツ驚くべきスピードで進みます。入門にしては内容がしっかりしていますが、個人的な感触としては、話せるようになるかは本人のモチベ次第かなと思います。でもせっかくオランダ語圏にいるので、挨拶とか日常生活の単語とかがわかるとたのしいです。完全に理解できなくても、なんとなくニュアンスで読めるようになる文章もあります。

評価方法:筆記試験(中間・期末)+オーラルテスト(先生によって内容が変わります)
おすすめ度:★★★

【前期(9月〜)】

まずは2023年12月現在、履修中の科目についてお話するため、今のところの感想や知っている情報に限ります。随時、修正・更新いたしますが、ご了承の上、お読みください!

Art Policy and Museum Studies

[A005583|週1/3時間|5単位]

美術館の歴史から始まり、展示品や展示方法のお話、美術館にまつわる政策や予算周りの実践的なお話などを学んできました。生徒のほとんどはアートを専攻としているので、専門知識が少ない中でグループワークに付いていくのはとっても大変です!でも、授業を受ける前と受け始めてからでは、美術館に行って考えることやたのしみ方が変わったな、と感じます。フィールドトリップが何回かあって、授業の一環なので入場料を支払わなくてもいいのはもちろん、そこで働く方から直接お話を聞ける機会は、とても貴重だと感じます(余談ですが、ゲントでは日曜日の朝は無料で入れる美術館も多く、それ以外の時でも学生だと€2くらいの破格の値段で美術館に入れます)

評価方法:グループワーク+個人レポート(美術館を1つ選んでそこで働く人にお話を聞いてまとめるというもの)+期末試験
備考:ミュージアムへのフィールドトリップが3回ほど
おすすめ度:★★☆

Society and Current Affairs: Japan

[A002931|週1/3時間|5単位]

日本について、海外で学ぶことができます。生徒のほとんどは日本学/Japanologyを専攻している子たちですが、日本人学生もいてこそ成り立つ授業だと感じます。実際、プレゼンのグループには最低1人日本人に入ってほしいという教授からのリクエストもあり、他の授業ではヨーロッパ(ベルギー)ベースで話が進むことも多いところ、この授業では日本人視点から日本について話せる部分も多いのはうれしく思います。日本に住んでいると当たり前になっていて深く考えたことのなかったことや、もはや知らない日本のことも出てきます。なんなら現地のJapanologyを専攻している子の方が日本についているかもしれないです。そういうところも含めておもしろいなと感じます。

評価方法:グループプレゼン+期末試験
おすすめ度:★★★

Cultural Media Studies

[K001188|週1/3時間|5単位]

「文化」という抽象的な概念がどのように捉えられてきたのかについて学ぶ授業です。これだけ聞くとなんだか難しそうに思えるかもしれませんが、Netflixや具体的な映画など身近な例を使いつつ行われるので親近感を持ちながら学ぶことができるかと思います。文化の定義やイデオロギーとは何かについて授業を通して理論的に勉強します。また、グループワークがあり、各グループ最大3分の動画を作成し、テーマに基づいた発表を行います。また、テストはオープンブックで紙媒体は持ち込み可能なので受講するハードルは低いのではないでしょうか?先生はフレンドリーで、基本的に時間よりも早く終わるのでおすすめです。ただ、結構いいお値段のする教科書を買う必要があるのでそこはマイナスポイントかもしれません。

評価方法:グループワーク+期末試験
おすすめ度:★★☆

History of Globalization

[K001203|週1/3時間|6単位]

グローバル化の歴史について主に奴隷貿易の歴史から考える授業です。比較的講義型の授業が多い中、この授業は先生対生徒との議論形式で行われ、意見交換が活発です。他の授業と比べても学生の意欲が高く、また留学生も多く受講しているため様々な角度からの考え方を学べます。議論メインという授業形式からか、毎週50~90ページの英語の文献を読み、要約、キーワード、特に印象に残った部分とその理由についてdisicussion noteにまとめて先生に提出します。加えて学期中に2回ものグループワークがあります。かなり課題が重い分、期末試験はありません。Masterの学生もいるためかなり高い英語力が求められ、授業についていくのがやっとですがヨーロッパ目線で人種差別、男女差別についても考えることができるので新鮮です。難しい授業ではありますが、今までにはない視点を得られるという点でおすすめです。

評価方法:毎週提出のDiscussion note+2回のグループワーク
おすすめ度:★☆☆

Media Psychology and Media Sociology

[K001182|週1/3時間|5単位]

メディア×心理学/社会学のトピックで、かなり広い範囲を扱っている授業だと感じています。今のところは、SNSでの自身の見せ方の話であったり、メディアで見たものがどう人に心理的影響を与えているか、とかそういう内容を広く浅めに学んでいます。「心理学だから統計が出てくるんじゃ…」と思われるかもしれないですが、今のところなさそうです。タイトルのとおり、心理学の要素もありつつ、社会学的な視点もあり、両方のバランスを取っているように思います。教授の英語は聞き取りやすいですが、とにかく一気に話す量とスピードが速いです。でも、レクチャーのところどころで理解を深められるような短い映像を挟んでくれたり、ケーススタディをたくさん入れてくれるので、とてもありがたいです。あとは毎週少し早めに授業も切り上げてくれる優しい教授です。

評価方法:期末試験のみ
おすすめ度:★★☆

【後期(2月〜)】

次に、後期に開講されている授業についての紹介です!

Human Rights: Multidisciplinary Perspectives

[B001581|週1/3時間|5単位]

タイトルの通り、「人権」についてさまざまな視点(法律・経済・福祉などなど)から学ぶ授業です。毎回、それぞれの専門分野から講師が招かれ、授業をしてくださいます。基礎的な内容から始まるので、専門知識がなくてもついていけるものだと感じます。グループワークは10人の大所帯で、集まる時間を決めるのも内容を決定するのも一苦労、、というように個人的にコミュニケーションに苦労しました。この授業は試験がないので、学期中(試験期間前)に課題が終わることがよい点です。しっかりと身を入れてがんばれば単位を必ず取れる授業だと思うので、おすすめです。

評価方法:グループワーク+エッセイ
おすすめ度:★★★

Low Countries Studies

[A005539|週1/1時間半|3単位]
Low Countries = オランダ、ベルギー、ルクセンブルクをまとめて指すBeneluxをメインのトピックにした授業です。こちらも主に留学生が履修しているイメージで、夜の19:00-20:30で開講されます。毎回の授業で講師が変わるタイプの授業で、政治・歴史・地理などさまざまな視点からBeneluxについて学ぶことができます。ただ、Beneluxと言いつつ、やはりベルギーへ重きを置いている印象です。でもベルギーもおもしろい国なので、なぜ3つの言語が公用語であるのかや、ワロン(フランス語地域)とフランデレン(オランダ語地域)の違いなど興味深い内容ではあります。ベルギーについて学びたい人におすすめです。

評価方法:
①全12回のレクチャーのうち最低9回について300字ほどの short reflection を書く→ discussion forum に投稿する(他の生徒から反応が来ることがあります)
②授業内容を振り返るエッセイ(4000字)
おすすめ度:★★☆

Sexual and Relational Ethics

[A003403|週1/3時間|5単位]

こちらもタイトルの通り、「性」について取り扱う授業です。日本ではタブー視されるかもしれないディープな内容もあり、ここでしか受けられないもの!と思い、選択しました。授業はセオリーメインのレクチャーで、難しいところもありますし、覚えられないくらいの内容があります。ただ、これをきっかけに「性」について改めて考えたり、友達と真面目な話し合いにもなったりして、とても興味深かった授業の1つです。懸念点は、評価方法が期末試験の1発のみであることですが、教えてくれる教授のキャラクターが好きだったので、最後まで授業もがんばりました。

評価方法:期末試験のみ
おすすめ度:★★☆

【注意点】
*所属する学部によっては、履修できない授業があるかもしれません。履修可能な科目かどうかをシラバスにてご確認ください。
*随時内容を修正、更新しておりますことをご了承の上、お読みください。

ここまでたくさんの授業をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

繰り返しにはなりますが、こちらはかなり主観で書いてありますので、シラバスを見てみて「おもしろそうだな〜」と思う授業については、ぜひ初回の授業に出てみてください!

実際に出てみて初めて知ることもありますし、本当にその授業を取りたいか、取りたくないかが、よりはっきりするかと思います 🐾

何か少しでもみなさんの参考になるような記事になりましたら、うれしいです 🌱


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