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オンリーワンになる仕事の選び方


仕事をする上で、「オンリーワン」となれる仕事の選び方について書いてみたいと思います。 就職氷河期世代であり、またリーマンショック後の大不況時代にニートだった私は、仕事において誰よりも選ばれることに苦労した人間だと自負しています。 常にマイナスからのスタートでしたが、地道に仕事を続けていくうちに、だんだん「貴方にしかできないから」と選んでいただくことが増えました。 「ナンバーワン」になれなくても「オンリーワン」になれれば、何とかなる。 では、どうしたら「オンリーワン」になれるのか?  今回は「オンリーワン」になれるキャリアの作り方について私の考えをまとめました。

「基本スキル」を習得する


まず20代から30代半ばまでに「基本スキル」を固めることが重要です。  この「基本スキル」というのはジョブタイプで異なります。  ジョブタイプ別の「基本スキル」の例をいくつか挙げてみましょう。 

例1) ビジネスデザイナーに必要な「基本スキル」

  • ITストラテジー

  • マーケティング

  • プロジェクトマネジメント

例2)サービスマネージャーに必要な「基本スキル」

  • ITストラテジー

  • プロジェクトマネジメント

  • サイバーセキュリティー

  • 運用設計

このように、ジョブごとに必要な「基本スキル」は異なります。  キャリアの前半についたジョブタイプで、そのジョブをこなすために必要なスキルが身につきます。 また、そもそも自分が得意な「基本スキル」も自覚できるようになるでしょう。 若いうちはなかなか仕事を選ぶことができません。  しかし割り当てられた仕事をこなすうちに、これは得意、これは苦手、が自覚できるようになるので、少しずつ自分の強みとなるスキルが生きるジョブに寄せていくことが大切です。

「基本スキル」x 「専門分野」

「専門分野」は時代によって変遷していくものだと思います。「オンリーワン」になるため、というより社会に必要とされる人材になるためには、その時代なりの社会課題を解決する「専門分野」を選択していくことが必要です。 例えは、現在注目されている「専門分野」には下記のようなものがあります。

  • 人工知能(AI)

  • 宇宙

  • サステナビリティ(脱炭素)

  • ブロックチェーン 

会社員として、1つの組織に長く留まると、従事している仕事の「専門分野」自体が時代遅れとなってしまうことがあります。 「オンリーワン」、「自分にしかできない仕事」をするためには、もちろん「専門知識」や「専門性」は重要でしょう。 しかし、社会に求められる専門性は、時代の変遷と共に変わリます。  自分の専門性にこだわりすぎると、「オンリーワン」どころか、そもそも社会に求められなくなってしまう危険があると思います。

いくつかの「基本的スキル」を身につけた上で、上記のような新しい「専門分野」の仕事に携われば、少なくとも仕事にあぶれることはないでしょう。 しかし、この時点では、まだ「オンリーワン」にはなれません。 ある新しい「専門分野」の仕事に携われば、おそらく同僚も貴方と同じように、「基本スキル」を備えた上で、新しい「専門分野」の知識をキャッチアップしているはずだからです。 私も転職のたびに、新しい知識のキャッチアップに大変苦労しました。 どうやったら、短期間で高速キャッチアップできるのか?  いまだにその方法を模索しています。 この試行錯誤の結果については、別の機会に記事にしてみたいと思います。

新しい「専門分野」の経験を芋づる式につかむ

これは、フリーランスという働き方に限られるかもしれませんが、一度新しい「専門分野」の経験を積むと、次から次へと、その「専門分野」に近しい分野の仕事の依頼が入ります。 この時点で、「基本スキル」x 新しい「専門分野」を持っている貴方は希少価値です。 なので、努力しなくても仕事の依頼は入ってくるんです。  ポイントは、近しい分野の仕事が入ってくるということです。  私の例でいいますと、サステナビリティという分野で、炭素会計に関わる経験を持っていたら、今度はカーボンクレジットに関わる仕事の依頼がきます。 炭素会計とカーボンクレジットでは、同じサステナビリティーでも、全く別の知識が必要です。 おそらく重複する前提知識は、ウェブの記事1本ぐらいでしょう。  しかし、世の中では、カーボンクレジットに関わる実務経験があり、且つそれ以外の条件にマッチする人材は存在しないに等しいので、依頼が入ります。  そんな調子で仕事を受けていくと、芋づる式にどんどんサステナビリティ全体の知見が貯まっていくのです。  また、ここで例えば、ブロックチェーンの仕事を受けたとすると、そこでもサステナビリティーとNFTを掛け合わせたブロジェクトに遭遇するかもしれません。 この時点でこの仕事をできるのは貴方だけという状態が発生します。 ここで、しっかり実績を残せれば、もう仕事にあぶれる心配はありません。

まとめ

今回は、仕事をする上で「オンリーワン」になる方法について記事を書いてみました。  自分は、コネなし、金なし、才能なしの3拍子で、時代の影響もあり、キャリアの前半では辛酸をなめまくりました。  現在では、人に自慢できるほどのキャリアでもありませんが、少なくとも仕事がない、選ばれない、ということはありません。  また、収入が不安定なフリーランスに挑戦することもできました。  「基本スキル」と「専門分野」の掛け合わせを意識すること、新しい「専門分野」の仕事に取り組むこと、この2点を意識することが大切だと思います。

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