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生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ 私の美術ノート

 東京国立近代美術館 2023年11月11日

プロローグ 出発地・青森
「白樺」に掲載された向日葵の写真を見てゴッホになることを決意した。その後の生き方を暗示するように。

第1章 東京の青森人

大和し美し「倭建命の柵」1936(棟方 33歳;以下同様)

柳宗悦と濱田庄司は棟方志功を発見する。民藝との幸福な出会い。

東北経鬼門譜 1937(34歳)

東北の飢饉の悲惨に抗い鬼門仏は自らの身を割って犠牲となる。


二菩薩釈迦十大弟子 1939(36歳)1948改刻(45歳)

釈迦十大弟子の板木は夫人の機転によって空襲を逃れ、福光に疎開することができた。後に彫られた柔らかな菩薩が添えられた作品に、国際美術展での受賞という栄誉が与えられる。


基督の柵 1956(53歳)

柳宗悦は之を褒め称え自ら特別な表装を施す。

第2章 暮らし・信仰・風土 ー 富山・福光

華厳松 躅飛山光徳寺 1944(41歳)

集まった門徒衆の前で襖に荘厳な松が現れる。淡いピンクは光徳寺の裏山に咲くつつじの花。


第3章 東京 /  青森の国際人

華狩頌 1954(51歳)

騎馬の射手は弓矢を持たず心で花を狩る平和の祈り。

花矢の柵 1961(58歳)

月に兎が暮らし女は笛を吹き花矢を空の四方に捧げる。

飛神の柵 1968年(65歳)

長者の娘と馬は御志羅様となって空を飛雄する。鮮やかな赤は御志羅様が纏うオセンダクの色。棟方志功は青森の土着へと回帰していく。

スライドトーク 花井久穂氏 東京国立近代美術館 主任研究員
美術批評家エリーゼ・グリリ氏は、「棟方にモダン(現代)と伝統(歴史)の相を見出していた」

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