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街の書店を考える④〜街に書店は必要か

さて、ここまで書店のことを考えてきて、自分なりの方向性が見えてきました。

目標は

無理せず焦らず
自分のやり方で
書店を楽しむ

本をあまりに神聖視していました。
時間やお金をかけた分、何かを得なければならない。アウトプットしなければならない。全部読まなければならない…
こうでなければならないという思い込みに縛られていました。

どこか人の目を気にしているきらいもあります。
“本好き“と言うのに恥ずかしくないよう、よさげな本を選んだり、書店に合わせようとしたり。
ようするに、ええかっこしいです。

もっと自由に読めばいい。もっと楽しめばいい。
客観的に見て、そう感じます。

書店は、店ごとに棚の景色が違います。その棚の間を歩き回ることは宝探しのよう。書店の醍醐味です。
その宝を探し当てる自分の軸が定まっていなかった。もったいなかったです。

今は本の世界を広げたくて仕方ない。
もっと読みたい。読めない小説も読みたい。
そんな時は、書店や書店員さんが心強い存在。きっと助けてくれます。

ただし、焦りは禁物。
たくさん読むことも、積ん読にも憧れますし、年齢的にも焦りますが、今はひとつずつ積み重ねたい。

すぐに結果を求めようとするタイパなどとは逆行していますが、そうやって本や書店を味わうことが、これから書店が続いていくことにつながるのでは。今はそう信じたいです。

加速する時代は本当に厳しいですが、書店には緩やかな流れが許される場所であってほしい。それは、お客さんにだけでなく、もちろん本屋さんにもです。
そういう場所が街には必要ではないでしょうか。
少なくとも私には必要です。

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