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娘の背中越しに観た、櫻坂46小林由依さん卒業コンサート

ペンライトを握りしめた娘が、テレビの前で仁王立ちしている。その後ろで母は、バタバタと晩ごはんを作ったり、食卓を囲んだりしながら、卒コンを2日とも観ることとなった。

いつもそうだ。娘がそうやって観る“そこさく”やら歌番組をこうやって浴びせられる。
ただ今日だけは、母も見届けたかった。涙だけは流さないように。

櫻坂46のライブを通しで観るのははじめてだ。
定刻過ぎにはじまったライブはMCもそこそこに、知っている曲をどんどんたたみかけ、曲の合間には小林由依さんの映像が挟み込まれる。

櫻坂の映像や装飾のかっこよさは、『新せ界』の時に感じたそれだ。それにも引けを取らないパフォーマンスには、ライブこそ櫻坂だと思わせる力がある。

終盤、ドレスに身をまとい登場した小林由依さんは、そのかっこよさを体現するような凛々しい姿だった。アイドルは卒業の時が一番美しい。

小林由依さんを囲むメンバー。後輩たちからは、偉大な先輩の卒業を惜しみつつ、あとは任せてという貫禄さえ感じる。同期たちの落ち着きは、何かしら悟っているようでもあり、軽く身ぶるいがした。

ある言葉を思い出した。
「櫻坂46とは、小林由依のことである」
今日の日は、そう言いたい。

明日からは、メンバーたちがまたそれぞれの翼を広げていく。飛び立っていくその日まで。

小林由依さん、ご卒業おめでとうございます。
たくさんの幸せをありがとう。
今後のご活躍を応援しています。

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