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チャンネル登録者が1000人を突破したが、別に祝う気持ちにもなれない。【2024/2/26】

極々一部の人を除いてこのnoteを見ている人はほとんどいないだろうから、この面倒くさいひねくれ者の心境を、なんの飾り付けもなく正直に吐き出してしまいたい。

先日、Youtubeにとある動画を投稿して、数日のうちに二万回を超える再生数を達成することが出来た。
これまで僕が投稿してきた動画といえば、再生回数は多くても5000回くらい。しかもこれは2~3年かけての再生回数である。
数日で二万回というのは、僕にとっては初めての軽いバズりで、チャンネル登録者はこの一週間のうちにおよそ400人ほど増えた。

しかし今の僕は、別にこのことを祝う気持ちにもなれずにいる。
動画が伸びるって、本来は嬉しいだけのことなはずなのに。
チャンネル登録者が増えるのも喜ばしいことのはずなのに。
今の僕はむしろ軽く絶望を覚えていて、目標への自信を無くしてしまった。
一言でいえば、現実に触れてショック、というだけのことなのかも知れないが。

ことの経緯は、次の通りである。

昨年12月の末に「或る尼子家の物語」と題した動画をYoutubeに投稿し始めてから、はや二ヵ月ほどが経った。
(これが先の”軽くバズった”動画ではない)
この動画は、自分なりにストーリーとキャラクターにこだわりを持って作り、今の自分が持てる最大限の力を向けて制作している。
せいぜいが個人制作の趣味程度の域を脱していないが、自分でも軽く引くくらいの時間を動画制作に向けている。

こんなサムネの動画です。

今のところは第10話目まで投稿出来ていて、直近での投稿初日の再生回数は2000回ほど。高評価は有難くも90件少々頂けている。

一月の初旬にnoteを書いた時の記録によると、第3話目の初日再生回数は1300回で高評価数は50件ほどとのことだったから、この動画だって順調に伸びてはいる。
チャンネル登録者数もこの二か月で550人→970人と400人ほど増やすことが出来ていた。

そうした中で、この「或る尼子家の物語の物語」の更なるPRのため、本編の制作の傍ら、各種のインプットとお酒の時間を割いて一本の動画を作った。

山中鹿之助を増やした単発のギャグ動画。

これが、冒頭に紹介した”軽いバズり”動画である。
2/20に投稿してから2/26現在の再生回数は2万6000回、高評価数は610、チャンネル登録者は970人→1340人になった。

別に自己愛から、自分の動画が伸びたということを話したいわけではない。
しかし僕が書き留めておきたいのは、この感情のことについてである。

本編のPR以外に特段の意味を持たないギャグ動画の伸びを目の当たりにして、僕は今”どちらかと言えば絶望”していて、これからの方向性について自信を無くしている。

やっぱりこれなのか、多くの人に求められるものは。

僕のこれまでの投稿動画の中で、これだけが異常に伸びてしまった。
確かにそれなりの時間はかけて作ったが、それでも本編の「或る尼子家~」と比べれば「それなり」という程度で、別にこの動画のために神経を擦り減らしたりなどはしなかった。
しかし、この伸び方なのである。

どうしてこの動画だけが、伸びてしまったのか。
それと比較して、どうして僕が情熱を注いでいる動画は伸びないのか。
今まで自分なりにこだわって熱意と時間を注いできたストーリー系の動画とは、一体なんだったんだろうか。

YoutubeのAI先生はこの単発ギャグ動画についてこう分析している。
「なんらかの理由でこの動画が視聴者の興味を強く引き付けたため、YouTube ホームと「次の動画」で、通常よりも高い頻度でこの動画がおすすめされています。この動画のどこが他の動画と違っていたのかを考え、今後も視聴者を引き付けるコンテンツを作成していきましょう。」

”なんらかの理由”なんてことは深く考えずとも分かるのである。
仕事や学校で疲れた視聴者、あるいはゆったりと余暇の時間を過ごす視聴者には、手軽で気楽に楽しめる動画を求める方が多い。
パッとサムネイルが目に入りやすく、「楽しそう」とか「落ち着いてみれそう」「癒されそう」という動画があれば、興味がある人は見てくれるだろう。
今回の動画は、そういう需要にヒットすることが出来たのだろうと思う。
「この動画のどこが他の動画と違っていたのかを考え、今後も視聴者を引き付けるコンテンツを作成していきましょう。」
AIはそう言った。その通りにして、よく考えさせてもらおう。

ストーリー系の動画は、この界隈ではどちらかというとマイナーで需要が少なく、誰もが見る動画ではない。

語弊を恐れずに言うと、僕の動画に辿りつく人間はそもそもが少数な物好きなのだ。
母数が多い「一般的な歴史好き」や「シュミレーションゲーム好き」あるいは「ストーリー物が好き」という人に興味を持ってもらうには、なにかしらの要因やきっかけが無くてはならない。
しかしそれが難しい。
少なくとも、そういったジャンルを好きな人が求めるような「質の高さ」とか「何らかの感動・興奮を得られる」ことを求めて動画を見ようとする時に、僕のようなブランド力も訴求力も低い投稿者の動画は選ばれないのだろう。

そんな状況の中で、突き抜けて伸びられるほど面白い動画が作れているのか。他の人の興味を引いて、面白いと思ってもらうことが出来るのか。
残念ながら、そこにはまだ達していないのである。
先に言った「要因」「きっかけ」を生み出すような要素(デザイン?絵?映像?音楽?プロモーション?)を組み込めるようなスキルもない。

チャンネル登録者が1000人を超えたという事に対しては、一時の高揚感はあった。
しかしそれが過ぎ去った後に感じるものは、これから先はどうすればいいのだろうかという戸惑いである。

もっと突き抜けて面白い物を作れるようになるには、何を身につければいいのか。
その方向性は何なのか。
いいやそれともここが、このジャンルでの限界なのか。
だとしたら僕は、そもそも何を求めて動画を作っていたのか。

考えは取り留めもなく広がってゆくが、ほどほどにしなければならない。
僕が自分勝手に落ち込もうが落ち込むまいが、来週の第11話を楽しみに待ってくれている人は、現実に居てくれる。
(ありがたいことにコメントに書いてくれるのである)

であれば今は、ただひたすらこの動画を最終話まで作り抜くしかない。
たとえ程度が低かろうが、精魂込めたストーリーとキャラクターを出来る限り美しい形でまとめ上げることに全力を尽くす。
悩みを突き詰めるのは、一旦は置いておくことにしよう。


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