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3年ぶりのダイビング.2022/09/11

アドバンス・ダイバーの資格を取ってから3年ぶりにダイビンクに行ってきた。
小樽から少し離れた積丹という、美しい青い海に潜らせていただいた。
ロビンソンという札幌にあるダイビングショップにて用意されている「リフレッシュ・ダイビング」というコースに申し込み、3年ぶりに海の世界に飛び込んだのである。

天気は快晴で、絶好のダイビング日和だった。
先日話題になった大きな台風が通り過ぎてから、北海道はどこも天気が良く、夏の中に秋を感じさせるような高い空が連日見えていた。
そのおかげか、積丹ブルーもわたしの目には濃く映っていた。

宝島と積丹ブルー


ウェットスーツに身を通し、機材の準備についてのレクチャーを受けていると、忘れていた3年前の記憶が蘇ってきた。ピチピチだったウエットスーツを無理くりにでも着なきゃ行けなかったのが嫌だったなぁとか、タンクがとてつもなく重く感じたし、バルブも固くて自力でなんとか頑張ってたなぁとか。あの頃の自分は目の前のことに必死に頑張って、一生懸命だったんだなと船に乗る前の段階で既に思い出に浸っていた。

機材を教えてもらいながらセッティングし、2人のインストラクターさんと、夫婦で愛知から来てらっしゃったダイバーさんと一緒に小さな船に乗り、水飛沫を上げながら潜るポイントに向かった。
一本目は積丹で有名な宝島の近くの、あまり深くない海域で30分ほど潜水した。海に入る前に船の上でタンクを背負った時に、予想以上の重さによろめいた。あの頃の自分はこんなに重いものを…(以下略)
セッティングが完了し、船の淵に座り、呼吸のためのレギュレーターを口に咥え、ゴーグルを手で抑えながら、身をタンクの重さに委ね、海に飛び込んだ。(淡々と書いているが、正直怖くて勇気を出して入った)

ジャボーーーン

マスクがずれていたみたいで、鼻の部分に水が入った。それだけでプチパニックになり、心の中は動揺していたが、なんとか平静を保ち、ガイドさんに従って海の中へと降下していった。
久しぶりにする海の中での呼吸は、正直とても怖かった。怯えていた。この機械が口から離れるイメージをするだけで心臓がヒュンとなった。しかし、海の中では心を強く保たないといけない。一旦落ち着けばなんとかなる。そのことだけは3年経っても忘れていなかったので、いつ終わるんだろう、わたし大丈夫かなと思いつつ、ガイドさんについて泳いだ。

今日出会った魚たちを描いてみた

はじめに会った魚は「エゾメバル」だった。北海道では「ガヤ」と呼ばれていて、ガヤガヤしてるほど沢山いるのでそう呼ばれるみたい。確かにガヤガヤするほど泳いでいた。群れを作るのではなく、1匹1匹が絶妙な距離をとって、たくさんの個体が水中を漂っていた。その姿がとても愛らしくて、気づいたら手を伸ばしていた。触れ合いたい、撫でたい。愛犬に対するのと似た感情が湧いてきて、必死に好意を伝えようとしたが、エゾメバルには伝わらず、ピュイーと逃げてしまった。余裕がない中でもこういう感動は湧いてくるので、恐怖と感動という2つに感情に板挟みになって、心が大変だった。
そして、海底や岸壁にはウニも沢山いた。昆布あるところにウニあり。とでもいうのだろうか、そこらじゅうにウニがいたので、途中はウニ避けゲームをしている気分になった。(刺さると痛いので、要注意)
ウニによる磯焼けの状況は深刻らしい。なんとかならないものか…。
そして他にも、ウマヅラハギやムラソイ、穴からひょこっと顔を出している謎の魚にも出会えた。魚に出会うたびに、とても幸せな気持ちになる。3年前に、も似た気持ちになっていた。怖いけど幸せ。海の世界に飛び込むと、こういう矛盾した気持ちに心が支配されるので、2つの意味で堪らない。

一本目が終わり、船でボーッとしていた時、あぁ、わたしは海が、そしてダイビングが好きだなと思った。心の底から幸せだと思った。こんなに厳しくも美しい世界で、一生懸命に生きる生き物たちに出会えて、わたしはなんて幸せものなんだ。心が強く震えていた。
あんなに怖がっていたのに、不安になっていたのに、心は本当に不思議である。
ずっと押されていなかったスイッチが押されたような感覚で、一気に海の虜になってしまった。本当に楽しかった。

一本目が終わり、一度岸に戻って昼食を取った。
ガイドさんやお客さんたちと海について話し時間もとても幸せだった。セブンの鶏肉の丼と豚汁もとても美味しかった。(今振り返ると、少し食べ過ぎた)

眠くなってきたので今日はここまで。2本目のダイビングについては明日書こうかな。まとまった文になっていないし、そんな文、今まで書けたこともないけれど、記録用なので気にしたら負けである。顔が日焼けで熱っているのもあり、頭も回らないのでご愛嬌ということで。


おやすみなさい🐟

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