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他愛なくとるにたらないこと(2023.3.17)

なにを食べたいか自分の舌が主張してる。
今日はトマトがどうしても食べたいというので、お夕飯をパスタにすることにした。この味をくれ!と舌が言う時、食べてもいないのにほんのりと食べたいものの味が口の中に広がる。だから今ちょっと甘くてすっぱい感じだ。
どういう理屈かわからないけど、記憶と味覚が結ばれてるのかもしれない。過去に食べたトマトがわたしの欲求を察知して彼方から飛んできてる。トマトが豪速球でこちらに向かってるのを想像するとすこしおもしろい。

仕事。役に立ってるのかわかんねえなあと思いながら、それでもやるしかなくて、してる。
淡々としながら、人の役に立つってそもそもどういうことを指すんだろうと答えのないことを考えちゃったりする。役にたつ・たたないで価値が決まるわけじゃないけど、「ここにいてもいい」確かっぽい理由のひとつに数えられそうだから、わたしも「役立つの称号」がほしくある。
そういう理由が欲しいのは自分の立ち位置がわからなくて不安だからだろう。
でも生まれてこの方、確かさをしっかと手に握り込んだこともないから、ずっとほしがってしまうのかもしれない。それはなんかやだな。役立ちのためにいきてるわけじゃないし、理由追い求めて血眼になるのは向いてない。

パスタはミートソースにした。ミートソースもトマト使ってるし、トマトの口も満足するはず。
本当はナポリタン食べたかったけど、辛いといわれてやめた。
辛味得意じゃなくて、辛いになるとおいしいもおいしくないも全部辛いの感覚に飲み込まれてしまって、早く食べることが第一になる。いつも思うけど、あの瞬間の食事はなにも楽しくない。スピード勝負で食べ切って、辛さから一刻も早く裸足で逃げ出さなきゃいけない。

で、パスタこれ

ミートソースでしたよ

ミートソースってトマト成分が含まれてる、と思っていたんだけど、どうやらそうでもなかったみたいですごく肉肉しくておいしかった。ミートなソースだもんね。そりゃ肉肉しいよね。
舌がトマト!って言ってたけど、おいしいミートソースパスタ食べたらまあ…いいでしょうよ…と押し黙った。単純なようでなによりだ。

チーズふりかけチーズケーキ

食後にチーズケーキをたべた。
ふんだんに粉チーズがふりかけてあって、ほんのり黒胡椒のスパイシーさ、冷えて濃厚なチーズの口どけに蜂蜜の甘さがほどよい。人生で食べた中で一番おいしかったかもしれない。冗談でなくて、ほんとに。
パスタ屋さんのデザートだったんだけど、チーズケーキだけ食べにいきたさがある。パスタ食えよって話。

舌が押し黙ったと思ってたけど、やっぱり未練がましくトマトを求めてる。明日は勉強しに行くので、そのついでにサブウェイ寄りたい。
はーもう春だ。なにか新しいことをしなくちゃと謎の気の急かされを感じてしまう。
春眠暁を覚えずで眠さとのんびりが満ち満ちてるのに、急かされ空気も合わせてあって気持ちがどっちに傾けばいいのか判断しにくい。
そんなこと思ってても、もう逃れられないくらい春だなあ。