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NO 選挙 NO LIFE 

誰もやらないから自分がやっている
アフガニスタン・パキスタンの地で35年間で現地の人に寄り添い続けた医師の中村哲さんの言葉だ。

NO 選挙 NO LIFE の主人公、畠山理仁さんにも似たような使命感を感じる。そしてそれを楽しんでされているところも。

畠山理仁さんは、選挙を取材して記事にするフリーランスのライターだ。
取材歴は25年間。
アメリカの大統領選、国政、地方選、そこで選挙が行われるなら全候補者を取材する。
全候補者を取材しなければ、記事にしないポリシー。
全ての候補者の主張をフラットな立場で聞き、それを世に伝える。
大手メディアが切り捨てている候補者も取材する。
あたり前なことのようで、全くあたり前ではないってことなんだよなあ。
そうあるべきだよね、を真摯に対応されている稀有な人。


私は超能力が使える。この超能力で日本の景気を良くする。
候補者は真剣だ。
候補者全員が同額の供託金を支払って立候補しているのだから、
全候補者フラットに誠実に取材し記事にする。

突拍子もないように聞こえる主張であっても、
私たちはメディアや他人の意見を聞きすぎて、
それが自分の意見だと思い込んではないか。
バイアスが掛かってはいまいか。
そんなことに気づかされる。
主張したいことがあること、それを世に発信して世の中を良くしたいと思う人たち。
立候補しない人がやーやーいうことではないよね。ってことにも気づかされる。

また取材を通して、候補者の人となり、人間性も垣間見える。
それって投票するのに必要な情報じゃないかってことにも気づく。
ほとんどの人が候補者の演説を聞いたこともなく、直接会ったこともなく投票している。
それってそれでいいんだっけ?
映画の中で畠山さんが意見したり、主張しているわけではない。
でも映画を観終わって、振り返ってみると、
今の選挙システムでいいの?というか今の選挙システムってどうなってるのだろう?
これでいいんだっけ?、いまどうなってるの?
を考えさせられる映画だった。

12月17日。2023年最後の映画館での鑑賞になるかな・・






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