不登校(あきらめ)

長男が自殺しても構わないと思ったことがある。
小学4年から続く不登校は中学に入っても続き、長男は思春期を迎えることとなった。
生活は荒れ放題で、口調も態度も乱暴になった。

生活することそのものが面倒くさいようで、風呂に入らない、髪は伸び放題、食事もろくにとらないなどの怠惰な生活に加えて、激しい口調で怒鳴ったり、暴れたりすることが多くなり、いつしか「死」という言葉を口にするようになった

「死んでも生まれ変わることができる」
「どうせ生まれ変わるのだから死んでもいいじゃないか」というようになった。
今から死ぬといって、屋根にのぼっておりてこなかったこともある。

思春期特有の激しい口調の長男をなだめることに限界を感じ、私たち家族は精も根も尽き果てた。

私は、その時「長男が自殺しても構わない」と思った。

あきらめたのである。

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