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『No.2』における‟成功”とは? -示唆を得る重要な1冊-

おはようございます。
気の向くままに、アウトプットを楽しんでいこうと思います。
のんびりと過ごす、日曜日の朝ですが、今回の1冊はこちら♪

『No.2理論(著:西田文郎)』

先月お会いした方にお勧めいただいた1冊であり、その場で即購入を決め読みましたが、「心得」となる部分がわかりやすく描かれていました。No.1以外のありとあらゆる方にお勧めの本となっています。

潰れる会社、伸び悩む会社には共通点があると著者は指摘します。
それは、「優秀なNo.2がいない」ことです。優秀なNo.2になるための道のりが凝縮をされています。

では、早速。

1.会社も組織もNo.2が伸ばす

社長が会社に方向性を与えるのに対して、No.2はクルーをまとめて方向性へ進めることが重要な責務となります。

①ポジション的にはNo.1の次
②No.1が自分の次に信頼している
③No.1の後継者

このように観ると、組織の要であり、扇の要でもあります。「何かを目指す」には必要となるミドルマネジメントを実質的に行うことが求められるのです。なぜならば、No.1がマルチ能力を有しているわけではないからです。組織が大きくなればなるほど、No.1の夢を観る力に掛け算をするNo.2の力が重要になるのです。

2.会社の実態=No.2

著者は社長に対するNo.2の態度を必ず観るといいます。
No.1を立てれないNo.2は絶対にNGであるとしています。尊敬と敬意をもって、No.1の意図に沿って考え行動をすることが求められるためです。ここの関係性が組織の核ともなるのです。

その関係性を深めていくためには、以下のポイントがあります。

①言うべきことを言う
②正すべきことを正す
③個人的な付き合いは止める
④「仲良いこと」よりも重要なこと

人は人物に従います。
特に、痛みが伴う場合はなおさらにです。そのために、勘所を抑えられるように関係性は常に油断をしてはいけません。

3.戦う集団にこそ、No.2を

現有戦力にふさわしい作戦を立てる。No.1が立てた目標や作戦をチームに浸透させ、メンバー全員の気持ちを誘導し、1つにまとめる。個人が作戦を確実に実行できる技能を身につけさせ、充実した気力で試合に臨める。

このような状況を組織に作り出すために、指導力と誘導力をNo.2は持たなければなりません。No.2がもし機能をしていないのであれば、以下の2つが要因です。

①努力・自覚・能力がない
②1~10まで、No.1が関与をしている

No.1に求められるのは、概念化能力(目標×課題解決能力×洞察力)です。No.2に求められるものとは異なります。No.2に求められるのは、ヒューマンスキルであり、リーダーシップ、コミュニケーション能力(誘導力)、プレゼンテーション力、調整能力、交渉力となります。

4.No.2の7つの心得

番頭の立場に徹して、常に会社のNo.1を第一に、自分を律し、社業の発展に尽くすことが、No.2の根幹です。
その上で、7つの心得を説いています。

①トップの考えを徹底的に理解する
会社に2つの考えはいりません。理解をするために、妥協をしてはいけません。夢を語り、全身をするのがNo.1であるならば、No.2は社員を統率する力であり、目的意識を持たせ、モチベーションを誘導するのです。

②「自分の美学」を捨てよ
No.2は黒子であり、脚光を浴びないのです。自分の成功よりも、No.1の成功に夢中になれているかが重要なのです。自分の美学ではなく、「男の美学」を持つことを著者は説いています。
鍵は、承認欲求です。自己犠牲を強制された消極的なものではなく、自分で選んだ積極的なものとして貫くことです。

③No.1に心底惚れる

④惚れられないならば、尊敬する(尊敬が出来ないなら、好きになる)
好きにもなれないならば、仕方ないから、形だけでもNo.1を立てましょう。ウソから出た誠にするのです。

⑤愚直であれ、とことん愚直であれ
思い上がりを捨て、非凡な努力を続けているかを常に問いましょう。

⑥大いなるイエスマンであれ
消極的なイエスマンはリスクでしかありません。
誠実で実直なイエスマンであることは、No.1に自信と確信を与えます。ご意見番となる時には、特別なケースでしかありません。No.1のコンセプチュアルスキルを補佐し強化することが、会社の前進力に繋がるのです。

⑦トップにヒントを与える(積極的に助ける黒子となれ)

5.間違いないNo.2の人選とは

組織の発展と成長には明確な違いがあります。
・発展:外側の条件(No.1の未来を読む力、決断力)
・成長:内側の充実(No.2の地道な努力の結果)

その上で、No.2に向かない人選があります。
①利口ぶっている人:知恵や知識を誇り、黒子役に徹せない
②要領の良すぎる人:「己を捨てる覚悟」がない
③自分勝手なベテラン:外と内の顔を使い分け、古いやり方に固執する
④法令順守の精神に欠ける人:有能であればあるほど、会社にダメージ
⑤自分を大きく見せようとする人:自分をでかく、大物ぶりたいは向かない

その点から、実績と数字的な貢献度だけでは、No.2は選べません。
女房役として、3つのポイントがあります。

①No.1とNo.2の得意分野が違っていること
②几帳面な人
③ヒューマンスキルの高い人

この3つが揃っていることはまれであり、あくまで心得として原則を抑えておくことです。その上で、一番の決定的要因としては、自己犠牲能力であると著者は述べています。

優秀なNo.2へは、No.1の考えをシェアし、信頼して権限を委譲します。
社員の手本となるように、理想の上司となるのです。思いを語り、信頼をし、情熱的に働き、部下のことを気にかけるのです。

6.優秀なNo.2が優秀なNo.1を作る

知名度が圧倒的に違う、No.1とNo.2ですが、No.2は次期社長ではありません。黒子に全エネルギーを集中させるのです。No.2のプロとして、成長を続けるのです。
優秀なNo.1はトップマネジメントに正解がないことから大変に難しいのです。これを支えることをやりがいとし、チーム全体や会社が伸びることと自分が成長をすることがイコールになるような仕事が求められているのです。


読了しました。
日頃の自分自身の仕事を見直すとともに、覚悟や心得を改めて学び、日々の仕事に臨むことが出来そうです。自分に足りない本を教えてくださる方々に感謝しかありませんね。

まだまだ、積読になっている本もありますが、引き続き、読み、アウトプットを繰り返していきたいと思います。

今日も学んだー!!!

ではでは、毎日がワクワクするような最高の1日になりますように!!
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講内 源太

医療・介護における患者体験を変えることで、一人ひとりにとって最良のサービス提供が行えるように、日々学び続けています。
『一社)PX研究会』に、是非、一度お立ち寄りください。

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