治る(根本治療)の概念・考え方について

今回は、根本治療や治るの概念、考え方についてお話しします。

「なおる」という言葉について、大きく「治る」・「直る」の２つに分けて説明します。

まず、「直る」について
この「なおる」は、基本的にどんな物や対象にも広く使われる事が多いですが、イメージとして「元の形や状態戻る」「元に戻る」という感じです。思い出話の「あの頃に戻りたい」と同じです。

次に「治る」について
この「なおる」は、一般的に医療でしか使われない言葉で、「根本治療」という観点から行くと、「元に戻る」というイメージではなく、「今あるその場の状態や環境に対して、最善の状態に戻ろうとするシステムを獲得または再構築する」というイメージです。
なぜその様な答えになるかというと、周囲の環境は目まぐるしく恐ろしいスピードで変わりゆくので、その場その場に対して、最善という状態は異なるからです。加えて、身体は生きている以上常に代謝し続けて、変化をし続けます。色々と説はありますが、一般的に人間の全身の細胞は「4ヶ月で全て入れ替わる」と言われています。なので、1年間で３回身体が丸々違うものになるという事です。それを基に考えると「根本治療」というものを考える上で、「直る=前(元)の状態に戻る」というのは不可能です。よって、「治る= 今あるその場の状態や環境に対して、最善の状態に戻ろうとするシステムを獲得または再構築する」という事になります。

結論として、その定義に基づいて、「根本治療」を進めていくにあたり、大切な事は、まず今の自分の状態や周囲の環境を「認識・受容」する事。そして、それに基づいて、「何が最善な状態」なのか？という事を考え方答えを導き出す事。最後にその答えに対して行動をしていく事。総じて、生きているのは自分自身であり、24時間365日全ての自分を「認識・受容」出来るのは自分しかいません。よって、「根本治療」は、自分自身でしか出来ないという事です。専門家を相談する事はその自分で導き出した答えの一部のパーツに過ぎません。
皆さんもこの事を理解した上で、改めて治療に関しての考え方・取り組み方を実践してみてはいかがでしょうか。

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