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Letters to MIDZY (part 2)

Letters to MIDZY (part 1)からの続きです。


痛みから真珠を生み出したチェリョン

チェリョンの話は有名人、特にアイドルの抱える悩みを本人の言葉で伝えてくれています。この言葉を聞いた多くの人は胸が痛み、涙を流した人もいるんじゃないかと思います。

光と影
表舞台に出てスポットライトが当たれば当たるほど、影もできてきます。
「夢にまで見たデビューなのに、こんなにたくさんの人から嫌われるなら意味がないんじゃないか…。」
隅の方で身体を小さくしてうつむき加減で話をするチェリョンの姿。
カメラワークがチェリョンの心をよく表現しています。

実際会ったこともない人の悪口を言ったり、全世界に暴言を吐いたり…それも匿名で。インターネットは人と人をつなぐ最高の道具でありながら、使い方を誤れば凶器にすらなります。
デビューが決まって希望に満ちているはずの準備期間が、チェリョンにとっては人生の中で一番辛かったそうです。

私はこの動画のチェリョンを見て、アコヤガイが真珠を生み出すことを思い出しました。
アコヤガイは自分の中に異物(石など)が入ってきた時、自分の膜の表面が破れてその異物を包み込みます。その異物があったからこそ真珠が生まれてくるんですね。

理不尽な攻撃を受けて傷ができたチェリョン。
他の誰をも攻撃することなく、自分が痛みを知っているからこそ同じように傷ついている人の心を癒してあげたいと願っている…。こういう美しい心が育ったのは、まさに真珠の生まれる過程のようだと私は感じました。

「私たちの歌の歌詞のように生きている人はごく少数だと思います。私もこんな堂々と生きていないけど、みんなにエネルギーを与えたいと思って歌っているんです。」
なるほど。音楽自体にも明るいエネルギーがあるけど、歌っている人たちのこういう気持ちがあるから、ITZYの曲を聞くと元気が出てくるんだ~!
すごく納得いきました。 


しっかりした自分軸、凛としたリュジン

リュジンはその視線や話し方から、ぶれない自分軸を持った人であることが感じられました。

自己管理(運動やダイエット)については、「アイドルは細くないといけない。」という誰かの価値観ではなく、「ダンスの線をもっときれいにするために。いろんな衣装を着こなせるように。」という自分の意志で、目標を持ってやっているそうです。
今年、満で20歳になる若さなのにこのプロ精神、というかまるでアスリートのような精神ですね。

とても印象的だったのが「『ガールズ・グループとしてはすごい上手なダンスだね。』という誉め言葉は、全然嬉しくないんです。」という言葉です。
それ、すごくわかるなあ。

ガールズ・グループではなくアーティストとして。
女性ではなく人間として。

リュジンは【根本の部分】を高める努力しているから、「相対的な評価」より「ただあるがままの姿」を見て欲しいんだろうな、と感じました。

見たまま、感じたままの言葉でほめてもらう時、本当に喜びを感じる!
それは頭で考えて出てくる「相対的な言葉・表現」が全くない、心からの言葉だから。
リュジンは心を大切にする人で、心をよく感じとれる人なんだと思います。


純真無垢・天真爛漫という言葉がぴったりのユナ

チームの中で一番若いということもありますが、明るくて天真爛漫なイメージのユナ。これは彼女が持って生まれてきたエネルギーですね~!
どんな場所にいても緊張することなく快活で善良なので、チームのオンニ達からとても可愛がられています。

こんな明るいキャラのユナから…

「私は私のままの姿でいたいし、私のままを表現したいのに、他人の目を気にして自分自身を閉じ込めてしまう。」とか、「若くして社会に出たので、わからないことだらけ。」という言葉が出てきました。
大人たちの社会で仕事をしていく中、いろいろ辛いことがあるんだろうな…と想像できます。だってまだ高校生ですから。大部分は同年代の友達の中でいろんな経験をしている最中ですもんね。

そして「本当の自分の感情がわからなくなってくる」という言葉が出てきます。(これはイェジも言ってましたね。)
「私は辛いし、しんどいし、ストレスを受けているし、悲しい。」
自分の本音を吐くと、周囲の人からは「いい会社に入って、デビューまでしたんだよ。すごい大成功してるじゃない。」と言われる。

確かにそれは事実ですよね。ユナも認めてます。
でも「とても恵まれた状況」だと「ネガティブな感情」は感じないのか?あるいは感じてはいけないのか?

ユナだけではなく、こういう場合、多くの人が同じように対処していくと思います。「恵まれているんだから、弱音を吐いてはいけない。成功したんだからこれくらい我慢しないといけない。」
こういうふうに、自分の本音にふたをして過ごしていくようになります。
そしてどんどん自分の本当の気持ちがわからなくなっていくんですね。

ユナが「私が自分の感情を認めてあげないといけないのに、私の頭は『大丈夫だ』と言うから、自分の心がわからなくなってしまう」ということに気づいたのは、本当にすごいことだと思うんです。
このことに関しては、多くの人が気づかないまま過ごしていくか、気がついても諦めてしまうかになりがちだからです。


ITZYの人間力の高さは「自己尊重感・自己受容」

「I Love myself」
「I just wanna be me」

ITZYの歌詞は「自己尊重感・自己受容」に満ちています。

ITZYのメンバー、一人ひとりは「自己尊重感・自己受容」こそが「自分自身を愛すること、自分自身を生きること」ということに気づき、自分自身を大切にしていくことを日々の生活で実践しているんですね。

JYPという芸能事務所は「人間性」を重要視しています。
多分、練習生やデビューメンバーたちにも「人間性を高めていく」ためのプログラムがあるんじゃないかと思うくらい、ITZYのメンバーは自分自身を良く見つめ、自分自身を大切に扱っています。
(きっとあるはず。だって性教育やIT関連の教育も受けてるらしいから。)

教育を受けても、ただ義務的時間が過ぎるだけなのか、学んだことを実際に生かしていこうとしているのか
こういう視点から見ても、ITZYは「今、与えられた時間に最善を尽くし、アイドルという仕事をしながら人間性を高めていくこと」を大切にしているんだと思います。
そして自分たちのパフォーマンスを観た人達が「希望と勇気を持って、自分自身を大切に生きていけるように」と願っているんでしょうね。


【おまけ】Not Shy(English ver.)


2021年1月22日、今日は英語バージョンのアルバム発売日です。
世界に羽ばたいてね~!応援してます。



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