7月前半のゲンロンカフェは多ジャンルでお届け！

みなさんこんにちは！ゲンロンのアルバイトスタッフの青山俊之です。味気ないあいさつもどうかと思い、「初夏」のあいさつを調べました。「若葉青葉の候」「初夏の風に肌も汗ばむ頃」「暑さ日増しに厳しく」などがあるそうです。これら「改まった時候のあいさつ」に、どこか「古めかしさ」を感じてしまいました。

現代風に言えば、「外の暑さと内の肌寒さを感じ始める季節頃」でしょうか。ゲンロンカフェでも、夜のイベント時に肌寒くないよう温度調節をすることに気を付けております。寒い時には遠慮なくお声かけください。

7月のゲンロンカフェもさまざまなイベントが予定されています。きっとイベントの情報を追うのも大変なはず。そんなみなさんに役立つ7月前半のゲンロンカフェをご紹介します。

7月前半のカフェ開催イベント

7月1日 (金) 19:00 - 22:00
海猫沢めろん × 佐藤大 × さやわか
「バーチャファイター」は世界を変えた──幻のゲーマー文学『TOKYOHEAD』をめぐって

本イベントは、『トウキョウヘッド・ノンフィックス』の刊行を記念して実施する、海猫沢めろんさん、脚本家の佐藤大さん、物語評論家のさやわかさんによる鼎談イベントです。この『トウキョウヘッド・ノンフィックス』は、高田馬場ゲーセンミカドのクラウドファンディングプロジェクトとして大塚ギチさんによって進められた書籍でした。大塚さんは、世界初の3D格闘ゲーム『バーチャファイター』（1993年）、次作『バーチャファイター2』の人気によるブームの社会現象を背景に、ノンフィクション小説『トウキョウヘッド 1993 -1995』を執筆しました。その精神的続編として準備されていたのが『トウキョウヘッド・ノンフィックス』です。

しかしながら、大塚さんはその書籍執筆のための取材を重ねているなかで、2019年に急逝。大塚さんと深い関係にあり、ゲンロンから単行本『ディスクロニアの鳩時計』を準備中の作家の海猫沢めろんさんが、大塚さんの仕事を引き継ぐかたちで執筆し、『トウキョウヘッド・ノンフィックス』は今年5月に刊行されました。

一方、もう一人の登壇者である佐藤大さんは大塚さんと親交が深く、自身が原案・脚本を担当した2013年のテレビドラマ『ノーコン・キッド　ぼくらのゲーム史』では、大塚さんに企画の協力を打診。『バーチャファイター2』の撮影時に、本物の鉄人たちのプレイを収録するなどしました。また『トウキョウヘッド・ノンフィックス』刊行のクラウドファンディングの支援者としても参加しています。ゲームをはじめとして幅広いカルチャーに造詣が深いさやわかさんの司会進行のもと、『バーチャファイター』の革新と熱狂、それらに魅了された大塚さんと『トウキョウヘッド・ノンフィックス』について語り尽くします。
当日の飛び入り参加も大歓迎です！どうぞお見逃しなく！

7/1（金）海猫沢めろん×佐藤大×さやわか「『バーチャファイター』は世界を変えた──幻のゲーマー文学『TOKYOHEAD』をめぐって」 @uminekozawa @storyriders @someru #ゲンロン220701

7月7日 (木) 19:00 - 22:00
櫻木みわ × 新川帆立 × 藍銅ツバメ
生きる、戦う、書く──SF創作講座卒業生3人が語る新人作家のリアリティ

本イベントは、櫻木みわさんにとって2冊目の単行本となる『コークスが燃えている』（集英社）、2期連続で作品が月9ドラマの原作に起用されるなど躍進中の新川帆立さんの近刊『先祖探偵』（角川春樹事務所）、藍銅ツバメさん初の単行本となる「日本ファンタジーノベル大賞 2021」大賞受賞作『鯉姫婚姻譚』（新潮社）の、トリプル刊行記念イベントです。

お三方は「ゲンロン 大森望 SF創作講座」に受講生・聴講生として参加し、現在はそれぞれが作家として活躍中。作家として生きるとはいったいどういうことなのか。執筆生活のリアルや本をつくるための戦略についてなど、ざっくばらんにたっぷりお話していただく予定です。
ゲンロンカフェのイベントページには登壇される櫻木さん、藍銅さんからのメッセージも。こちらも必読です！

7/7（木）櫻木みわ×新川帆立×藍銅ツバメ「生きる、戦う、書く——SF創作講座卒業生3人が語る新人作家のリアリティ」 @pinako45 @hotate_shinkawa @randotsubame #ゲンロン220707

7月8日 (金) 19:00 - 22:00
飯田泰之 × 井上智洋
飯田と井上の新・経済教養シリーズ#6 経済学はインフレをどう捉えてきたか──戦時下の世界経済を考える

経済学者の飯田泰之さんと井上智洋さんによる人気企画「飯田と井上の新・経済教養シリーズ」第6弾！

数年に及ぶ新型コロナウィルス感染症の流行、さらに今年に入って起きたロシアのウクライナ侵攻によって、経済の世界的な混乱が続いています。各国へ波及するインフレーションと、いまだ弱まる気配のないロシアへの経済制裁。日本でも、久方ぶりのインフレと円安に対する経済政策は、今年7月の参議院選挙の大きな争点にもなっています。

そもそもなぜインフレは起きたのか。ロシアへの経済制裁の効果はどうなのか。各党の経済政策にどんな違いがあるのか。そのほかにも、2010年代以降に活発になった人工知能とシンギュラリティをめぐる議論、コロナ禍で関心が高まったBI（ベーシックインカム）、メタバース空間における経済活動など、近年のホットな話題を絡めての議論もたっぷりと繰り広げられる予定です。

「飯田泰之のシラス経済ゼミ」が大好評の飯田さんと、幅広いメディアに登場し活躍する井上さんによる、充実の経済談義をご期待ください！

7/8（金）飯田泰之×井上智洋「経済学はインフレをどう捉えてきたか──戦時下の世界経済を考える」【飯田と井上の新・経済教養シリーズ #6】 @iida_yasuyuki @tomo_monga #ゲンロン220708

お得なシラカを販売中！会場限定販売です！

6月のゲンロンカフェには少しずつ、直接赴いてくださるお客さんが増えています。値下げされた会場閲覧の入場料に加え、会場では1番組をオンライン視聴できるクーポン付きのカード、「シラカ」を限定で販売しております！こちらのカードは、イベントの続きを観ながら帰れたり、別の気になる番組を視聴したりできるお得なクーポンカードです。

そのほか新たな会場限定グッズも準備が進んでいるとか……！？
7月もぜひ五反田・ゲンロンカフェにお越しください！