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「ゲンロン友の会」でいただいたご支援はこんな風に活かされています!

みなさんこんにちは。ゲンロンスタッフの野口です。
先日もご案内した通り、ゲンロンではわたしたちの様々な活動を支援してくださる「ゲンロン友の会」の会員を通年で募集しています。

9月30日までは、会期が残り1か月を切った12期に、一部の特典がないかわりにお安く入会できると同時に、13期への継続扱いになる「12期残り1ヶ月+13期割引入会セット」を取り扱っています。いま入会いただくと、10月刊行予定の『ゲンロン13』の先行公開記事が読めたりお知り合いを紹介いただくと特典がもらえる「お友達紹介キャンペーン」が強化されていたりと、いろいろお得なトピックがあります。

とはいえ、会員の方へのアンケートでは大半の方が「ゲンロンを応援したいと思った」という理由でご入会いただいたとのこと。ほんとうにありがたい限りです。
そこで!今回は友の会のみなさまからいただいたご支援を、どんなふうに活かしてきたかをご紹介したいと思います。


1.出版活動

株式会社ゲンロンは2010年の設立以来、批評誌『ゲンロン』やその前身となる『思想地図』、さらに単行本シリーズの「ゲンロン叢書」など、さまざまな書籍を刊行してきました。

2022年2月、ロシアとウクライナ間の紛争が勃発した際には、「ロシア現代思想特集」を組んでいた『ゲンロン6』『ゲンロン7』に注目が集まり、Amazonの思想書ランキングで1位と2位を獲得するなど、多くの方に手に取っていただくことができました。
刊行当初は「なぜロシア?」と言われることも多かったそうですが、ドゥーギンらの論考を掲載していた本誌は、刊行から5年の時を経て、あらたな意義を持つことになりました。本誌は企画の立ち上げや最初の打ち合わせから1年以上の準備期間をかけて作られています。

このように、ゲンロンの本はひとつひとつ丁寧に、時間をかけて作られています。しばしば刊行スケジュールが遅れてしまい、ご迷惑をおかけしているところもあるので、あまり胸を張っていうことでもないかもしれません……が、出版不況が続くなか、短期的な売上(も大事なのですが!)だけにとらわれず、「長く読み継がれる意義のある本」をつくることができるのは、友の会の皆さまの支援のたまものです。

2.編集部のおとも

そんなゲンロンの出版活動を支える編集部の仕事は、時として深夜に及びます。疲れも溜まり、少し仮眠を取りたい……そんなときに欠かせないおともがアメリカ生まれのビーズソファ、Yogibo(ヨギボー)。
あまりに寝心地がよく、熟睡してしまうので、争奪戦になることもしばしば。そのカラーリングや形から「ゲンロンのミャクミャク様」と呼んでいるスタッフもいるのだとかいないのだとか……

毛布も完備しています!

少し休んだら、きっとまたがんばれる。友の会の皆さまのご支援によって、そんな環境が整えられています。

3.webゲンロンの多様な記事

ゲンロンがお届けしているのは書籍だけではありません!電子書籍『ゲンロンβ』、そして先日リニューアルした「webゲンロン」でも非常に読み応えのある記事をお届けしています。6月に公開した、タイで研究をしている豊田有さんの記事「ベニガオザルの社会から考える『平和』」など、ここでしか読めない独自の論考が話題を集めています。

これらの記事の多くは有料なのですが(友の会に入っていただくと、読み放題です!)、より多くの方にゲンロンの活動を知ってもらうため、無料で公開しているものもいくつかあります。なかでもぜひご覧いただきたいのが、ゲンロンがお届けする新しい書評のかたち、「ゲンロンが読んでみた」。

わかりやすく、単純な言葉ばかりが求められる風潮に抗うために、出版という行為に求められる役割をアップデートしていくために、あえて書評に挑む、というこころみです。直近に公開した古谷経衡さんによる『シン・サークルクラッシャー麻紀』評や、東京大学名誉教授の石田英敬さんによるユク・ホイ『再帰性と偶然性』評など、読み応えたっぷりな書評たちが並んでいます。
これらの記事を作るためには、もちろん原稿料や編集スタッフの人件費、さらにサーバー代など、さまざまなコストがかかっているわけですが、これを広告なしで、しかも無料記事として公開できるのも友の会の皆さまの支援があればこそです!

4.カップ麺

何を言っているかよくわからないかもしれませんが、ゲンロンでは福利厚生の一環として、カップ麺が食べられます!
小腹が空いたとき、暑すぎて近くのコンビニまで行く気力がわかないとき、食費にこまったとき……というのは冗談ですが、種類は時と場合によってさまざま。根強い人気を誇るのは焼きそば系、最近の流行ははるさめ系です。

近年は多少なりとも健康によさそうな気がするもののほうが人気?!

スタッフたちがひもじい思いをせずに日夜オフィスで働くことができるのも、友の会の皆さまのご支援のおかげです。

5.さまざまなイベント

ゲンロンカフェでは毎月さまざまなゲストをお招きしてのイベントを実施しています。その謝礼はもちろん、遠方からお越しいただくご登壇者の方の交通費や宿泊費にも活用させていただいています。

これまで登壇いただいた方は数百人にのぼります!

来年2023年2月で、なんとゲンロンカフェは10周年。友の会の皆さまのご支援もまた、数々の伝説を産んできたこの場所を支える大事な柱の一つなのです。

6.ゲンロンカフェの設備

ゲンロン完全中継チャンネルの放送に欠かせないのがご視聴いただいているみなさんからのコメント。登壇者の方はもちろん、現場でご覧いただいているお客様にも、いまどんなコメントが流れているのかがわかりやすいように、昨年12月の会場観覧再開に合わせてモニターが増設されました。

右の縦型モニターはコメント専用!

さらに長いイベントでも、少しでも快適にお過ごしいただけるようイスも新調されました!写真では伝わりづらいかもしれませんが、背もたれの弾力性が非常に効いていると評判です。

折り畳みの机も重宝しています。

まだゲンロンカフェにお越しいただいたことがない方、コロナ禍以降遠ざかってしまっている方、ぜひ一度ゲンロンカフェで会場観覧を楽しんでいただけたらと思います。
じっくりと話を聞くには、それを可能にするための環境が必要です。友の会の皆さまの支援が、ゲンロンカフェでイベントをご覧になる方の新たな発見や知との出会いの一助になっています。

7.ゲンロンカフェのトイレ

さらに、設備として意外と重要なのがトイレ。外出先でもなるべくきれいなトイレに行きたいですよね。と、いうことで昨年、自己負担でゲンロンカフェの入居しているビルのトイレを大改装
ときにお越しいただいた方にもツイートされるほどの生まれ変わり具合なのです。

これに関しては写真でお伝えすることはできないので、ぜひ現地でお確かめください……!友の会の皆さまの支援によって、さりげなくも大事なポイントが抑えられています。

あらためて、日頃のご支援に感謝申し上げます。

と、いくつかのポイントに分けて友の会の皆さまの支援をどんなふうに活かしているのかをお届けしてきましたが、ここに挙げた以外にもまだまだたくさんのことに活用させていただいています。

何かあったときにはあたたかいメッセージをいただくこともあり、それにとても励まされることもしばしば……。応援してくださる方がいるのだ、という確信が持てることは何ものにも代えがたいものです。

わたし自身も、ゲンロンに入社するずっと前、すべてを理解するわけではないし難しくて読めないテキストもたくさんあるが、こういう人たちがいることが大事なことには違いない。月1000円払うことが、そういう人たちの一助になれば……!思ってゲンロン友の会に入りました(きっと本も買うし、十分に元も取れるだろうという打算もありましたが笑)。
いまは中の人として働いていますが、どこにも属さない、誰にもおもねらないインディペンデントな組織であること。そんなゲンロンのあり方を支えていただいているのは、友の会のみなさまのご支援があればこそ、ということを、強く実感しています。

今後とも、ゲンロンは皆さまのご期待に沿えるようがんばってまいります。引き続きのご支援、をお願い申し上げますとともに、まだ会員ではない、という方はぜひ「ゲンロン友の会」へのご入会をご検討いただけますと幸いです。


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