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Carlo Mosso (1931 - 1995)

カルロ・モッソ (1931 - 1995)

公式ページに比較的詳しい情報、作品リストがあります。リストに載っている作品数は以外に多く無く、ギターソロ曲が10曲、ギターとピアノのデュオが1曲、ピアノソロ曲が7曲、クラリネットソロの曲が2曲、ハープ、合唱、歌曲、オルガン、アコーディオンの曲集がそれぞれ1つずつです。ただ、恐らくこの作品リストはモッソの作品の全てではないようです。

 公式サイトによると、フランス南部のトゥーロンの近く、La Seyne sur Merで生まれ、フランスで育っています。La Seyne sur Merは最近、毎夏に音楽の講習会が開かれています。12歳のときにイタリアにピエモンテ州のBra(ブラ)に住み、トリノの音楽院に通います。師のMassimo Milaによって、国内外ともに20世紀の「ゴールデンボーイ」と評されたのことです。後にアレッサンドリアの音楽院の学長を勤めています。

 作品はピエモンテを意識した作品と、現代的な手法を多く使った作品、あるいは合唱、声楽の勉強を多くしていたようで、伝統的な書法を主に用いた優れた声楽作品を残しています。

このマドリガーレは一見、ルネサンス時代の作品かと思わせるような曲です。

一方、こちらのピアノ曲はピエモンテの情景が浮かび上がるかのような作品です。

フルートやクラリネットの曲では特に現代的な書法を積極的に用いることが多かったようです。

 今回演奏する、ギターのソロ曲 "Tre canzoni piemontesi" は文字通りピエモンテの歌を題材にした3曲セットです。ブログでは3曲目についてのみ触れますが、"Verdolin Verdolineto" とタイトルがついています。これはピエモンテの伝統的な歌で色々な形で演奏されています。

この伝統的な歌がどのようにギターソロにCarlo Mossoがアレンジしたかというと、是非コンサートで他の2曲と合わせてお聴き下さい。

また、モッソのピアノとギターのためのファンタジアも演奏する予定にしています。果たしてピエモンテ風な曲なのでしょうか!?

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