私たちは何に包まれているべきなのか

 私たちは生まれながらに何かを考えていたのだろうか?
 私たちはいつから何かを考え、悩み始めたのだろう。
 そんな事を考える時間もない程に、私たちは時間の経過に飲み込まれ、いつしか思考する事が当たり前だと思い始めてしまっていた。
 思考し、苦しみ、導き出したい、そして導き出せない答えに絶望した毎日。
 私たちはそんな毎日を幾度と繰り返してきた。
 若い頃はそんなものだという人もいるが、きっとこれを読んでいる君を含める私たちは、常に苦しみと共にあったように思っている。
 これは私の偏見ではあるが、この文章に辿り着く事、それはそんな日常のいく末であるようにも感じるからだ。
 気分を悪くさせたのなら申し訳ない。ここで読むのを止めて欲しい。
 私たちは生まれながらに世界の " 当たり前 " とは向き合えなかったという話になるかもしれないからだ。

ここから先は

1,188字
一話完結(たまに前後等でリンクするお話有り)のお話を毎週金曜日20時に配信しています。 一度ご購入頂ければ、現在配信中の全てのお話を読む事ができます。

THE CONNECTIVES

¥1,500 / 月

短編の詩集です。

いつも応援有難う御座います。竹渕はいつも皆様に支えられています。これからも生きる。