命の価値は誰が決めるか

 響く銃声……叫び声……
恐怖、阿鼻叫喚、至る所で今この瞬間も命が奪われている。どれくらいの時間ここに隠れているだろう。ここはキッチンの下にある横開きの棚の中。
誰かが助けに来るか、殺しにくるか、これからの事なんて想像も付かないし、どうしたら良いのかもわからない。ただこの手に握ったピストルの冷たさと重さが自分の命の感覚のような気がしていた。

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