──私のエピローグ
アレは平成二十二年の事だったように覚えている。自分の為に自分自身の物語を綴りたくて頭を悩ませる日々が続いていた。
あの頃はそう、自分の声にコンプレックスがあったっけ。今でももっと思い通りの声が出せたらなんて考える日もあるけれど、あの頃と違うのは自分に自信があるという事。
でもコンプレックスがあったからこそ、名前が付いたのだし、世界が回り出したのだろう。
そう、最初のキッカケはこうだ。
「ブレーメンの音楽隊を由来にしたいな」
" 一頭のロバは最後まで叫び続けていたらしい。
自分の信じた、自分の正しい道だけを歩みたい……と。
その正義が正しかったかどうかはわからないが、私はそれをカッコいいと思ったんだ。 "
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1,493字
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