お前はどう生きる
このままだとあの歌が死ぬってさ。お前が愛したあの歌だ。
お前はどう生きる? このままあの歌が死ぬ事を遠目に、横目に、そうやって無視して生きていくか? 生き続けていくのか?
本当にそれで良いのか?
お前だけなんだぞ、あの歌が生まれ変わる為のレールを作れるのは。
あの時間が幻で、お前が当事者ではないと言い張れるのであればそれで良いが、紛れもなくお前が作った……いや、お前の中の何かが作ったものだ。
それをお前は只々時間の流れだ等と格好を付けて見過ごすのか?
改めて作品にした時、何かを言われるかもしれない。もしかしたら何処からか矢だか何だかが飛んでくるかもしれない。
もしそれに怯えているのだとしたら、それはソレらを愛した自分に対して失礼だと思わないか?
こんなに愛し、そして引き摺って、結局あの歌が無ければ今がないお前。
それを何もしないまま過去にして良い訳があるのか? という事だ。
お前の中で蠢くモノは一体今何を望んでいるのだろうな。
私はお前の好きにしたら良いと思うのだ。
その後降りかかる何かは、何かがあってから対処すれば良い。
今までだってそうしてきたじゃないか。
好きな事を好きなようにし、人様に迷惑を掛けた事もあっただろうけれど。
他人の目を気にして、他人の言葉を気にして生きてきた訳じゃなかろう。
お前がお前らしくした結果があの頃の歌で、お前がお前の中を閉じ込めて生きた数年間の結果が今だという事だろう。
そりゃ昔嫌な話も飛び込んで来たさ。
だけれども、お前は良くわかっていないはずだ。
法的な裁きだ何だと、面倒な事は面倒臭いと鼻で笑っていたではないか。
ならば今更何を怯えている。
普通の生活、日常に慣れすぎて、過去の歌やお前の腹の中を閉じ込めて塞ぎ込んでいる。それは本当に意味がある事なのか?
好きな事をやったら良い。
お前が望むお前のやりたい事。
それが昔からの本来のお前の生き方だろう。
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短編の詩集です。
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