ライブラリーに青
雲が流れている。僕が息を強く吹いたせいで。
心とは裏腹に真っ青に透き通る空、終わらない現実と痛み。
僕の胸にぽっかりと空いた穴。いつか塞がると思ったあの日から幾つ朝を迎えただろうか。
捲る、捲る。毎日を捲る。
ライブラリーに溜まっていく日々が、また僕の胸の穴を広げていってしまう。
望んだ事と望まぬ事。
それが無数に積み重なり、何が自分で、どれが自分らしさなのかを見失ってしまう。
目覚めた朝、最初に目にする風景は毎日変わらないはずなのに、僕の腹の中には日々違う何かが蠢いている。
取り出そうにも取り出せない。
それが怖くてたまらないのだ。
そして、少し心地良くも感じるのだ。
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1,158字
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