言葉が変われば人は変わるのか

 あの頃綴ったことばに嘘偽りはないじゃないか。
 詞というのは、日本語というのは曖昧で、言葉の意味の中にあるその人の真意というものが紛れ込んでいたりもする。
 " 愛してる " という言葉が奏でたことば達の中に、本来の " 愛してる " が入ったことばがいくつあるのか……
 それは私達に知る術はないし、きっとこれからも永遠に解き明かされる事はないのだろう。
 だから今君が目にしているこのことばも、沢山の意味があるのかもしれないし、何の意味も持たないただの " 文字の羅列 " でしかないのかもしれない。
 これは私にしかわからない事だろうし、それを誰かへ

「このことばの真意はこうだったんだ」

 などと語る事もない。
 語られる事は時に興味や希望や願望、そして探究心をくすぐるかもしれないが、それこそ、その場だけの感情の揺らぎにはならないだろうか?
 だから、私は語る事を野暮だと思ってしまうのだ。

 だからこそ今一度思い出して欲しい。

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