紫陽花の涙は蝸牛の明日を作る
雨が降ってる金曜日
朝から傘もささずに空を仰ぐ
「嗚呼、また今日も雨に打たれて、死にたい1日が始まってしまった。」
まだ人もまばらにしか歩いていない時間だというのに
ここ数日は太陽もお休みなのか
暗くて重い毎日だ。
いつも花に水をやるお爺さんも
自転車で会社へ急ぐ青年も
石を蹴りながら学校へ向かうあの子だって
ここ数日は変わってしまったこの世界に悲観の目を向けるばかりだ。
雨は色々な事を思い出させる
雨の空気
雨の匂い
雨が身体を濡らすと
色々な感情が、
あの日、あの時のまま浮かび上がるのだ。
気持ちが落ち込む日と雨の日はよく重なったりするものだ。
雨に打たれながらも歩みの速度が下がってゆく
足取りが重たく、家までの道のりが世界の果てへ向かっているようで…
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短編の詩集です。
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