そして誰もいなくなるわけではない
僕はひとりだ。
どこに行っても僕はひとりきり。
どこから何処までが僕なのか、どこから何処までがこの世界なのか。
いつまでもわからないまま今日まで生きてきた。
ここが何処かもわからないまま、ひとり歩き続けた結果、歩き疲れて今日という日を只々消化していく日々。
これが僕の僕としての生き方だとするのならば、これを生きているとは言わないのかもしれない。
人はいずれ死ぬのだと、人はいずれいなくなるのだと、何かの本で読んだ事があるけれど、それは嘘なのかもしれない。
だって、僕は元々ひとりなのだから。
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1,249字
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