名は亡き

 僕には何が出来るのだろう。
 あの日から繰り返される七日間の天地創造。
 七日前に見た朝日は、もう見る事も叶わなくて。
 僕らが生きたあの大地は、黒く潰され塗り固められてしまったのだろう。
 何処へ向かっていたかも忘れ去られ、僕は新たな七日間の初日に目を覚ます。
 新たな七日間が終わった後、僕はいつどこで目を覚ますのだろう。
 殺されたあの日はいつだったかな。何かがあって、何かがあったようで、何もなかった。そんな七日間のうちの何かだったんだろう。何者かだったんだろう。
 この瞳を通した真実の世界。僕はまた新たな七日間を生きていく。
 歩いていく。

ここから先は

947字
一話完結(たまに前後等でリンクするお話有り)のお話を毎週金曜日20時に配信しています。 一度ご購入頂ければ、現在配信中の全てのお話を読む事ができます。

THE CONNECTIVES

¥1,500 / 月

短編の詩集です。

いつも応援有難う御座います。竹渕はいつも皆様に支えられています。これからも生きる。