君が差し出す偏光レンズから音が聞こえる (あとがき)

時間が過ぎるのはとても早くて、気が付けばもう六月
一年の半分が終わろうとしている。
僕がひょんな事から書き始めた連続小説
全十四話、楽しく書けたのを思い出していた。
今日はあとがきと称して少し話を綴っておく事にする。
まだ読んだ事がない人は是非読んでみて欲しい。
そして感想ももらえると励みになるし、何より嬉しいです。

この物語は気まぐれから始まった。

毎週金曜日の20時にnoteを投稿し始めて今は一年と少しが経つ。
僕がnoteを書くにあたっていつも第一に考えている事は
その日パソコンに向かった時に頭に浮かんだ衝動
である。
当然何も考えずにパソコンの前に座り、とりあえずネサフだったり、YouTubeのアナリティクス等を見たりして三十分あまりを過ごす。
その間AppleMUSICで最近のヒットソング等を垂れ流していたりもする。
そうしている間に頭の中に何かキーワードが浮かぶ。
そうしたら頭の中空っぽのままパソコンのメモ機能に向かって一心不乱に文字を打ち込む。
僕の話の作り方は以上だ。
一つのワードから主人公が生まれたり、仲間や恋人、色々な人間や風景、物や趣味、嫌いな事、色々な物がアニメのように、ドラマのように、映画のように頭の中に広がる。そして登場人物が頭の中で行動し、物語を生んで、僕がそれを字起こしする。
ワードが浮かばない時はどうするかって?
そんな時はネサフの時間が長くなるだけだ。

そんな金曜日を毎週過ごすようになって
来る一月二十二日、この日の僕は特にネサフをしたり、音楽を聞いたりせず頭の中に偏光レンズのサングラスが浮かんでいた。
偏光レンズのサングラスというのは簡単にいうとめちゃくちゃ目を守ってくれるサングラスって感じだ。笑
どんな日差しがキツい日でも大丈夫……という感じのものなのだが、一つ欠点(?)があって、スマートフォン等のモニターだったり液晶やLED等の光を思いっきり屈折させるものだから、偏光レンズを装着している時はそういった類のものは使い物にならなくなる。使える事は使えるが、逆に自分の目がおかしくなる感覚になる。
我々スマホ依存症世代からすると悪魔のサングラスである。
(見た目のカッコよさから昔買ったが二度しか付けなかった偏光サングラスがあった)

偏光レンズを用いた物語を書き始めるにあたって、根暗な青年が頭に浮かんだので書き始める。
書き始めるとこの青年がサングラスを所持しているはずがない……
となり、誰かから偏光レンズを渡されて生活が一変するような話で終わるな
と思い
書き進めていくと
何だかこの子達面白い動きを始めたな……と。
たまに物語を書いていると、思っている方向と違う方向にキャラクターが走り始める時があるのだが、今回のはいつも以上に楽しい事になってきたぞ……! という感じになり
とりあえずタイトルだけ
君が差し出す偏光レンズから音が聞こえる
に決定して
" つづく "
表記を残したのだった……

自分でも驚愕の展開

それからは毎週キャラクターが自走していくのをただ見守り字起こしを続けた……
いや〜まさかあんな感じに終わるとは……という僕も吃驚の展開で。
誰かアニメ化してくれよ……私がファン第一号だ……という気持ちでフィナーレを迎えた。
本当に書いているこの期間凄く楽しかったし、
毎週楽しみで仕方なかった。
これからこの子たちはどうなっていくのか、あれからどうしているのか
自分の作品なのに今でも良く思う事がある。
そして
この作品を好きだと言ってくれた読者の皆様
本当にありがとうございました。
この物語はこれからどうこうなる訳ではないし
続きを書くつもりもないのですが
これからもそんな話あったなとたまに思い返してくれると嬉しいです。

そしてまたこういった形で書くような作品が出来上がったら
是非応援してくれると嬉しいです。

そしてまだ未読の方がこのあとがきを読んでみて、興味を持ってくれて
偏光レンズを読んでくれたら凄く嬉しいです。

これからも色々な作品を毎週投稿していきますので、応援宜しくお願い致します🐅

GENKI TAKEBUCHI

いつも応援有難う御座います。竹渕はいつも皆様に支えられています。これからも生きる。