剥がれ落ちた事も気付かずに。

ワン、ツー、スリー、フォー…

緊迫のフォーカウント

瞼は落ち
暗闇の奥に見える青黒い光
そして赤。

両の手が華奢で脆く、頼りない様
知っている手の感覚が、そこへ橋をかける腕の感覚が消えていく。
知らないものが身体から生えている感覚。

「嗚呼、もう戻ってくる事はできないのだろう。」

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892字
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