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日本語が世界を平和にする?

本と出逢ったきっかけ

「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」は、カナダで英語圏の人に日本語を教えていた言語学者の金谷武洋さんが書かれた本です。(飛鳥新社・2014年)

出会ったのは、2017年5月に元氣人プロジェクトで全国を旅している時、縁あって帯広にある「あがり・框(かまち)」というお店を訪ねていた時でした。

女将さんの勧めで、お店の隣にある自立ホーム「ふらいあうぇい」に併設された「とかちむつみのクリニック」の待合室から何冊か本をお借りして読んだ本の一つでした。

バイリンガルの視点から

私は、英語圏(アメリカ)での暮らしが長く、頭の中に英語の回路と日本語の回路がほぼ同等の割合で構成されている氣がします。もちろん母国語は日本語ですが、バイリンガルとして日本語と英語を私生活や仕事に支障がない範囲で使いこなしている人間です。

バイリンガルの定義については、巷で色んな論争があるようですが、私の中では、2つの言語を、その時に話している言語で思考する人という認識です。

なぜそんなややこしい個人的な見解をわざわざ書いているのかというと、日本語を話している時と英語を話している時の自分は、元の部分の価値観とか世界観みたいな普遍の部分はあるものの、その時に話している言語によって、微妙に自分の思考が影響されていると感じていたからです。

そしてそれがどうしてだろうとという疑問をずーっと持っていました。

この本は、バイリンガル特有の感覚や疑問の根底にあった「日本語と英語の違い」を、とてもわかりやすく説明してくれていて感動しました。ホント元氣をもらいました。

カナダでカナダ人に日本語を教えてこられた教育者としての謙虚な姿勢と言語学者としての学問的視点が絶妙に絡み合った軽快な文は、面白く心地よく、いっき読んでしまいました。

本は映画と同じで、中身を伝えすぎると面白くないので、興味がある人は是非読んでみてください。

出逢いが出逢いを呼ぶ話

ちょっと話はそれますが、「とかちむつみのクリニック」は、を使わない精神科医の長沼睦雄先生が開業しているクリニックです。

その後で、「あがり・框」の食堂で、いつものように日替わり定食を食べている長沼先生に、本をお借りしたお礼と感想を伝えました。

「最近、日本語のことをもっと知りたいと思うようになりました。本当の日本語って、もっと自分が知っている以上の深さがあるような氣がするんですよ。」という話をしていたら、

女将さんが、「そうだ。長沼先生にもらったあの本。私、もう読んでしまったのであげます。」と言って店の奥から日本の古代文字の本を持ってきて、私に手渡してくれました。

その本がきっかけでヒトツカタアートが生まれることになるのですが、そのお話は、また別の機会にゆっくりと・・・


「あがりかまち・框(かまち)」は、笑我意者(しょうがいしゃ)と一緒に働くお店です。笑我意(しょうがい)をお持ちの方の自立をサポートします。(ホームページより拝借した文章です)  ここにも沢山のゲンキビトがいます。

詳しくは、以下のリンクをご覧ください。





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