パンダに見る不自然

多様性は大事だと理解していますが、ちょっとそれとは反する考えも持っています。

先日、中国に数億円を払ってレンタルしていたパンダのナンナンだかが祖国に返還されたことで話題になっていましたね。
僕はこのパンダの希少性をエサにした、いわゆるパンダ外交に不信感があります。
パンダの希少性は、繁殖が非常に難しいがために高いのです。
年に数日しか発情期がない上に、母親パンダの育児放棄率が高いのだとか。

本来、絶滅していて当然かのような存在です。

それを、人間の手で手取り足取りムリヤリ生き延びさせて、それでレンタル外交をやって外貨を得ているわけですね(命をビジネスにするのはそれはまた別の問題ですが)。

生物多様性保全の名のもとに、自然の淘汰をも人間の思うがままにするのは、それは果たして良いのだろうかと、思う今日この頃です。


ちなみに多様性がなぜ大事なのかは過去記事をどうぞ。


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