政府のやってる対症療法

貧困世帯に給付金とか何とか。
貧困世帯にも色々ありますが、さいきんの話題で言えば子育て世帯でしょうか。

子育てにお金がかかるor仕事を休んだり辞めたりで収入が減る
→困る
→困るからお金配りましょう

シンプルに言うとこういうことです。

しかしこれ、そもそも困る原因に対処していないので、困る人は次から次へといつまでも出つづけ、その度に永遠にお金を配らなければなりません。

お金配った
→新しく子育て世帯になった人が困る
→お金を配る
子育て世帯がそもそも困らない仕組み作りをやらないと、同じことの繰り返しです。

虫刺されに例えてみます。

寝ている間に蚊が現れる
→刺される
→かゆい
→ムヒをぬっておさまる
→次の夜また刺される
→以下無限ループ

かゆみを引き起こす直接的な原因はかゆみ物質ですが、そこばかりに気を取られていると問題の解決は一生ありません。
ほとんどの人はまず蚊を殺しますよね(ムヒはムヒでぬりつつ)。
ダメ押しには、部屋の窓や網戸に虫よけスプレーをしておくとかで、問題の再発を防止できます。

ムヒをぬるだけで終わる、困っている人に給付金を配る、これらは対症療法です。
対症療法とは、問題の表面だけに対処するということです。

もちろん対症療法が存在していることは重要です。
かゆみは今すぐ止めたいし、貧困世帯は明日の生活費にも困っている場合もあるでしょう。

しかし、対症療法は、本質的な対処とセットでなければやる意味合いが薄れてしまいます。
せっかく限られたお金と労力を使うなら、その全てが問題解決に使われるように、本質を追求したいものですね。

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