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働くこと

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働くことに迷うとき 働くことって何だろう? なんで働かなくちゃいけないんだろう・・そんなときに ヒントになれば、と思うテーマをまとめています。
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#組織

5月病で辞めていく社員を防ぐには

新年度が始まり、1か月。そしてGWの長期休暇が終わった今は、緊張感が少しづつ溶け始め、新しいことを覚えたり、変化に対応するための疲労感も溜まってきます。 ネットでも「仕事 辞めたい」での検索件数は5月が最も高いデータがあります。 たった1か月程度で辞める程度なら、辞めればいい・・・と言い放つわけにもいきません。働く世代が減少するばかりの日本で、海外からの出稼ぎ者にも魅力的とは言えなくなった日本で、やはりせっかく入社してきた社員に簡単に辞められては、困るはずです。 そもそも

組織にはびこるマイナス感情

人が集まるところには、トラブルはつきもの。 職場という組織では、やりたいことや楽しいことばかりできるわけでもなく、意に反してやらざるを得ないこともあれば、評価を得るために自分を犠牲にすることもある。 そんなストレスの中にさらされていたら、仕事への不満、人間関係の不満、マイナスの感情が出てくることは想像できます。 個人のマイナス感情とは、組織の中で伝染すると言われています。 不満は広がる、これは組織にとっては、一大事です。 そもそも不満がゼロの人なんていません。不満が絶対悪で

笑顔の科学

すっかりおなじみになったオンラインでの会議、打ち合わせ、面接。 往復の移動の時間もかけず、世界中どこでも人と話せるということは、本当に便利になったものです。 これで、本当に出社しないといけない人だけが電車に乗れるようになれば、地獄のような通勤ラッシュも減る世の中になるかな、と希望を持っていたけれど、実際にはかなりの企業でリモートワークから通常勤務に戻ってしまっている現実があります。 コミュニケーションが取れないとか、多くは会社の上層部のおじさんたちの意向で決まってしまうよう

長時間労働とメンタル不調の相関関係はあるのか?

心身の疾患、過労死のリスクが高くなる長時間労働を禁止する法律は益々厳しくなっています。 日本人の労働時間は世界的に見ても かなり長時間になっています。 ですが、実際、長時間労働は企業側だけの責任とは言い切れません。 戦後の高度経済成長期からの長い日本人の働き方が文化となっているところもありますし、働く側も残業時間が生活費になっているから減らされることへの抵抗感も否めないでしょう。 長時間労働が美徳の時代はもう終わりです。この美徳にぶら下がっているのは中高年だけ。その過去の常

オンラインだとコミュニケーション不足になる・・は本当か?

マスクの着用が任意となり、最近はマスクをしていない人が増えてきました。久しぶりに人の顔が見える世界になってきて 喜びもあるけれど・・ 通勤電車の混雑ぶりは この3年以上の習慣で、簡単に気持ちがついていかない。 コロナパンデミックで 急に進行したリモートワークが、収束になるにつれ、元に戻ってきているようです。特に中小企業は、経営陣の鶴の一声で。 「やっぱり 膝付き合わせないとね」 「直接会わないとわからないよね」 こういう上司は リモートじゃなくても 元々コミュニケーショ

人材不足は社員の数だけじゃない=プレゼンティズム・アブセンティズム

日本人は 少々の体調不良でも出勤する、というのが昔からの慣例、美徳のようなところがあります。とりあえず会社に行けば、周りの人に迷惑をかけることもないし、非難されにくい。本当は休みたいと思う体調であっても、とりあえず出社することが美徳となるのです。 そういう美徳で育ってきた人たちが上司になれば、当然部下にも同様の「上司の常識」が職場のルールになってしまう。 勿論、このような「頑張る姿勢」は素晴らしいことではありますが、あまりに無理して、本来なら休むべき体調、家庭の事情があって

産業医を探して・・・2年間

業種に関係なく、従業員が50人以上の企業では、産業医を専任しなければならない、という法律があります。(労働安全衛生法) 社員数が増えると更に産業医の数は増えていきます。 産業医の役割は、企業で働く人の健康管理、職場の環境が働く人にとって健康的で、衛生的で、ケガや事故が起こらないようになっているかをチェックして、改善点があれば、企業に改善を指示することです。 今はストレスチェックも義務化されているので、社員のストレスチェックの結果により、医師の面談が必要な人は産業医との面談