見出し画像

これからの日本人の生きる道とは


武士道という本がある

これは
武士として大切にしてきた
生きる道をまとめた本である。

新渡戸稲造が
武士道を書いたきっかけは

多くの外国人の学者と会う中で

「日本人は宗教教育が無いのに
どうやって道徳、思想教育を行うのか?」

という問いに、すぐに答えられなかったことから

探求する中で、「武士道」というものが日本に
あったことを見出していく。


武士道は
神道、仏教、儒教が織り交ざり

武士が日常に生きていく“生き方”=“道”を

示したものである。

前に武士道についても書いたので機会があれば!


日本という特殊な環境でなければありえない
様々な価値観、宗教が混ざって形成されている。


そこから明治維新が起こり
全く時代が変わる中で、
どうやって生きるべきかをみんなが悩み
模索する中で現れた本が


自助論だった


世界の最大の先進国だった
イギリスでベストセラーになった
この自助論を日本人はむさぼり読んだ。


明治時代という
人口も少なく、情報伝達も未成熟な時代に

100万部を超えたベストセラーになったのだ。


それは、
武士道の生き方に通じる考え方が
これから追いつくべき西欧諸国が書いた

自助論にも随所に表れており、
多くの人が受け入れやすかった


そして、
新しい生き方のバイブルとして
たくさんの人が手に取ったと考えられる。


そこから
ものすごい激動の時代に
日本をまとめるために

天皇という権威を利用し、
国家神道が生まれ、
日本は戦争に突っ込んでいく。


そして、日本は敗戦し、
GHQの指導の下、思想教育は撤廃され、
宗教も無く、思想教育も無い状態へと突入し、

現在に至るのである。
(私の勝手な考察です)


では、

新渡戸稲造が今の時代に
前と同じ質問をされたらどう答えるのだろうか?

「宗教教育が無いのに、日本人はどうやって
道徳、思想教育をしているのか?」

学校の道徳教育なのか?
やっぱり家庭教育なのか?
それとも、見えないところに随所にある神道なのか?

どう答えるのだろうか。

自分は、そこにものすごい疑問を思った。


そして、
現在、家庭や学校教育が崩壊しはじめていると
言われる中で、残された時間は短いのではと感じている。

日本人が大切にしていた
考え方・価値観・思想・道徳
をどうやって残していくのか。

それだけではなく
この時代に必要な
日本人としての生きる道とは
何なのか?


それを自分はライフワークとして
一生をかけて形にすることに決めた。


そのためには、

日本史を学び、
日本の思想を作ってきた

神道、儒教、仏教、武士道を

学んで、今の時代に必要な概念を
アウトプットしていく


そんなプロジェクトを
30年間かけて行っていく。


しかし、
横が広く、奥が深い

まさに大海から
一つの宝物を見つけるような
果てしなさを感じる

今、日本史では
弥生時代が終わったところ。

神道関連の本は何冊読んだが、
なんて、奥が深いんだろうか?


教典無き宗教や価値観は
いかようにも解釈できる。

しかし、そこに大事な価値観がある

そして、仏教も奥が深い。

どれだけ、色んな宗派に分かれていくんだろうか・・・。

今のところ、
そのなかでは禅が重要なキーワードになりそう。


そして、そして
儒教も奥が深すぎる・・・。

孔子から、孟子。
そして、朱子学から陽明学へと。

最近読んだ本は


陽明学を伝える本として、
朱子学と陽明学の違いがよくわかる一冊。


それにしても、
孔子が生まれたのは2500年前。

陽明学を作った
王陽明が誕生したのが550年前くらい。


そもそもの教えを作った
孔子は本当にすごすぎるけれども、

王陽明は、孔子の教えから派生し
当時を牛耳っていた朱子学を否定し、
再編集して陽明学を作っていく気概。

本当に心から尊敬する

ちなみに、
私の大尊敬する吉田松陰先生は
陽明学にかなり傾倒していた。


とにかく勉強すべきところは
無限にあるので、30年かけて
学び続け再編集していきたいと思う。

これからの日本人が生きる道の
指針となるもの、きっかけとなるものを
提示できるようにしていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?