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リモートワークの気付きまとめ-恩恵も批判も挙げます-

こんにちは、工藤@ゆめみです。会社として、3月末まで在宅勤務を標準とすることにしました。
その直前までたまたまリモートワークが続いたので、気付きをシェアします。基本的にはTwitterでつぶやいてる事の反芻ですが、これから検討する方の参考になれば幸いです。

リモートワークの恩恵

メリットをいくつか述べます。

【1】 作業は捗る。
むちゃくちゃ集中できます。
自分しか居ない空間で、好きな環境でできるので非常に集中力は高まります。時間があっという間に過ぎました。

【2】時間コスパ意識の向上
「通勤時間を省く」という恩恵をモロに受けるので、時間あたりの生産性をかなり大事に感じるようになりました。

【3】会議力の向上
zoomがあれば大体の会議は済みます。
しかも、定刻の意識も上がり、画面で伝えるための説明力を磨くきっかけにもなりました。会議室の移動すらないのです。

【4】文脈の理解と寛容さの獲得
自分がオフィスに居ない事から、基本はSlackが通常コミュニケーションになりますが、メッセージの裏にある背景や文脈が、常に十分ではない事が理解できます。かつ、これは対面でも同様で、寛容さを学ぶ事ができます。

【5】自分が一人でないことを改めて知る
不思議ですね。離れる事で、連絡が密になったり、フォローが充実しました。

リモートワークの批判的見解

次に、リモートワークで感じた不便さや批判的な見解も述べます。

【1】画面を超えた共同作業は捗らない
メリットで挙げた単独作業や、画面共有による仕事、勉強会の参加は慣れれば問題にはなりませんが、一緒に考えながら形にするような作業にはやはり物理的に向きません。

【2】他人がそばにいないということによる無緊張
人に常に見られているという感覚がなくなるため、もしかしたら無意識レベルでの癖が常に発生しているかもしれません。独り言、貧乏ゆすり、爪を噛む、などです。脳メモリが仕事に向いたトレードオフかもしれませんねw

【3】筋肉が衰える(気がする)
単に体の姿勢が固まるだけでなく、対話や表情を見せる頻度が下がることにより表情筋があまり動いていない事を自覚しました。体だけでなく、顔の筋肉の体操もしておくと良いかもしれません。

【4】自分を客観的に気づかせてくれる人がいない
基本的に自分の存在はテキストやzoomなどでしか示せないため、自分が何かを悩んでいる・抱え込んでいる事も、それでしか示すことはできません。自発的に自分の状況を伝えられないと改善は難しいでしょう。

【5】良い流れ弾に当たらない
社内の不特定多数との1:nな状況になりにくいので、突発的な話題、食事の誘い、カジュアルな相談、意見交換が発生しません。これも集中作業とのトレードオフとなりそうです。

【6】人の時間を多めに取っているかもしれない
メリットの項目で提示した「文脈の理解」のために、相手の時間もいつもより多めに割いてもらっているかもしれません。質問応答やテキスト記述、背景の説明、ソース探しなどがその時間にあたります。

【7】インターネットに生かされていることを知った
たまたま休日だったので救われたのですが、機器故障でネットが落ちましたが、「あっ、俺の価値なくなった」と思いましたwもはやインターネッツは人権そのものだと再確認しました。

【8】向いていない人もいる
普段からレスが早くない人やSlackやチャットツールに慣れていない人は、コミュニケーションが煩雑になるどころか生存確認が取れずに信頼を損なうので向いていないでしょう。まずはzoomを繋ぎっぱなしにするなどでトレーニングができると、徐々に慣れていくかもしれません。

【※】セキュアなアクセス環境構築が必須
普通に使えるので後で気づきましたが、インターネットから社内システムにアクセスできるのは非常に危険です。なので、物理的にアクセスできるマシンを制限するようなVPN設定やMDM、アカウント制御などIT活用が前提。IT担当に心から感謝!

まとめ

1. 業務によって恩恵の差異はある
2. コミュニケーション手段は狭くなるので工夫する
3. 客観的な心身のヘルスチェック機構が必要
4. 慣れるまでトレーニングが必要
5. セキュリティ必須

よく、「リモートってサボる人いるんじゃないの〜?」と聞かれますが、基本的には信頼関係が成り立った上で、リモートワークは成り立つと思っています。甘える人はゼロとは言えないかもしれませんが、1ヶ月も続けば、パフォーマンスが悪い人は目立っていくでしょう。

ついでに

急遽「在宅勤務が標準」となったので、寂しすぎて1日目からzoomを使って飲み会をしました。楽しかったです。

3月までこのような形で業務は続きますが、事業のパフォーマンスは維持して、離れていてもチームでの価値を最大化できるように頑張っていきます。
あわせて、メンバーや周りのご家族、みなさんが深刻な健康被害に遭わないことを願っています。

それではまた。

サポートありがとうございます。 インプットと実践を通して、自分なりの知見や仮説を書いていきます。皆さんの何かきっかけになれば嬉しいです。