エゴイズムは破滅へと向かう
自分の利益ばかり、
他人のことは考えず、自分だけが得をしようとする。
一時は上手くいくのかもしれない。
しかし、必ずその行く末は、他人も自分も破滅を招く。
犍陀多(かんだた)が自分だけ助かろうと、蜘蛛の糸を上り、
下から上ってくる罪人たちを蹴落とそうとし、糸がぷつりと切れたように。
全員地獄の底へと逆戻りする。
全員破滅の道へと向かうのだ。
自分だけ助かりたい。
自分だけ得をしたい。
自分さえ良ければいい。
幸福を一人占めしようとするその心。
そんな人間の裏側に見え隠れする本性
そんな醜い心を誰もが持ち合わせているものかもしれない。
しかし、エゴイズムは破滅へと向かう。
だから、我が我がではなく、
一度、一歩下がって俯瞰してみる。
自分一人だけの幸福は成立しない。
自分という「個」は、「全体」がありはじめて成立するし、
「全体」により生かされている。
「全員が幸福になる未来とは?」
そんなことを模索できる心の余裕が欲しい。
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