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プロセスこそ「個性」を生み出す

国語の授業で印象に残った文章を書き残しておく。

「試験の問題に対して、『正しい』答えをできる限り早く見出すことを訓練することは、それが『正しい』ことであっても、個性の発展を妨害することがあることに気づくのである。」

(「子どもと学校」 河合隼雄)

正解を求めることは個性の発展を妨げるというお話。

確かに、正しい答えを導き出した時に、そこに「個性」は存在していない。

例えば、定期試験で100点を取ったとする。
でも答案の中に、「個性」はない。
なぜなら、自分のオリジナルな意見や発想を記述する箇所はないから。

じゃあ、「個性」の発展を妨害するから、
「正しさ」を求めることが全て悪いのかというとそうでもないと思う。

自分としては、
個性は100点の答案の中ではなく、
そこに至るまでのプロセスで形成されていくのではないか。


そんなことを思った。

どのようにその試験に向けて取り組んだか。頑張ったのか。
どんな気持ちで挑んだのか。そして、その経験から何を感じとったのか。

これは人によって千差万別だ。

ここに人それぞれ違う部分、「個性」が表れ、自分という人間を作っていくのだと思う。

だから、この「プロセス」というのが非常に大切であり、
「個性」と密接につながる部分だ。


「プロセス」を大切にした結果として、仮に正解に辿り着かず、失敗を経験したとしても、それがその人にしかできなかった経験であり、それが学びとなり、それすらも「個性」となり魅力に変わる。

だから、「正しいかどうか」「正解か不正解か」という一辺倒な見方だけでなく、
その過程の中で、何か人と違う個性はないか、光る部分はないか。

そんな見方をしていきたいと思う。


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ラジオ更新! #51プロセスこそ 「個性」を生み出す


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