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自分は責任を果たしていると錯覚して弱者を攻撃する日本人

ネットを見ていると、「シンママは自業自得、生活保護を受けずに働け」とか「働いてないなら日本から出て行け」とか、責任論をしばしば目にする。

一説によれば、年収800万を下回ると、納税している金額が受ける行政サービスコストを下回るらしい。

何も検証していないので、800万という数値が妥当かどうかはわからないが、どこかにそのラインがあること自体は確かだ。

そのラインを下回れば、納税はしているが一人分として足りていないと言うことになる。

つまり、実質的に不足分は生活保護を受けているのとなんら変わらない。

もし、800万というラインが妥当だとすれば、ほとんどの人は足りていないことになる。

その口が責任論を唱えているとすると、お前がよくもまあ言えたものだという話だ。

要は、自分は社会で責務を果たしていて、生活保護受給者は果たしていないかのような口ぶりだが、自分も納税額が足りていなくて社会の庇護のもとに生きているという事実の認識がないということだ。

もちろん租税公平主義のもと担税力に応じた支払をすれば良いので、一人分払えという話ではない。しかしそれは、同時に担税力がほとんどない人はほとんど払わなくて良いということである。

つまり一人分の税金を払ってない人が自分が責務を果たしていると主張したいのならば、同時に生活保護受給者のような存在を認めなければ論理は崩壊するのだ。


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