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インターコンチホテルの2階に住んでいたエリザベス女王

マラソンツアーの開会パーティーが、Green Park北のインターコンチネンタルホテル2階の広間であった。立食だったので、早々に自分のホテルに戻ろうと、妻のトイレを待っている間、ホテルのスタッフと立ち話。

ちょうど女王葬儀のあとだったので、女王の話になり、そのスタッフが、「エリザベス女王はこのホテル、このフロアで生まれ育ったのよ」とのことで、記念の看板を見せてくれた。


エリザベス女王と家族がインターコンチの場所に住んでいたとするパネル

当時、このホテルは王家の建物で、エリザベスと両親、妹はここに住んでいたそうだ。スタッフは「本来、王位を継ぐ予定でなかったエリザベスは、1936年に、突然王位継承者1位になったので、慌ててバッキンガム宮殿に移った」と言っていた。当時9歳くらいだろうか?

その「王位を継ぐはずでなかった」件を知らなかったので、テキサス戻ってから調べてみた。当時、イギリス全体が大騒ぎになった事件があったそうだ。

本来、エリザベスのお父さんは、王家の次男だったので、エリザベスの王位継承順位は3位だった。今でいう「真子さん、佳子さん」くらいの立ち位置だったんだろう。

1936年にエリザベスのおじいちゃん、ジョージ5世が亡くなり、順当に長男のエドワード8世が王位を継いだ。長くなるので、皆さん、ぜひWikiなんかで調べて欲しいが、このエドワード8世、破天荒な人で、既婚者のアメリカ人女性と結婚したいと、就任後一年も持たず王を退任するという荒業に出た。

自動的に王位を継ぐことになったエリザベスのお父さん、次男だったので、まさか自分にこんなに急に王位が来るとは予想しておらず、泣いて抵抗したらしいが、王様に職業選択の自由は無く、1936年の暮れに王位を継いだ。だから1936年は王様が3人いた、というトップの写真の絵葉書ができたそうだ。

このときに突然皇太子相当に格上げになったエリザベスは、皇居相当のバッキンガム宮殿にアタフタと引っ越すことになったそうだ。

日本でいうと、今の天皇が突然退位して佳子さんが突然皇太子になったようなものだろうか? 

このインターコンチネンタルホテル、エリザベスの葬儀の隊列から霊柩車に棺桶が移されたWellington Archのすぐ隣。女王の葬儀パレードの終着点は彼女が生まれ育ったエリアだったのだ。


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