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イチローを目指してはイケない理由。

「野球選手になりたい!」っていう子たちで、「イチローみたいになりたい!」って思っている子はたくさんいると思うんですね。

野球には全く詳しくないので、イチローさんくらいの名前しか出てきませんが、サッカーで言えば、メッシやクリスチアーノ・ロナウド、本田、香川、柴崎岳、堂安、南野、中島翔哉、久保・・・、なんていう名前が出るかもしれない。

それは決して悪いことではないんですが、どれだけ才能があっても、持っている才能が全然違う場合、目指すべき対象が自分の目指す方向とは違いすぎて、そのギャップに苦しむことはいくらでもあります。

身長が195センチあり、スピードがあって、正確なフィード能力がある高校生の場合、久保を目指すより、吉田麻也や富安を目指した方がいいだろうし、ハリー・ケインやレバンドフスキーを目指したほうが良い。

憧れを持つのは自由なんですが、憧れや尊敬と、自分が目指して進んでいくべき道とギャップが大きすぎると、そりゃあ上手いことはいきません。

芸人で言えば、ダウンタウンを目指した人達は山ほどいるでしょうが、ダウンタウンになれたコンビは当然ながら1組もありません。

昨日、10年ぶりに復活した「アンタッチャブル」も、ザキヤマは当初、松本人志的なスタイルを目指していたわけですが、それは今のザキヤマとは全く違うラインにあり、当然、今の、オラオラ、イケイケなウザいキャラが最高に面白いわけです。

憧れを持つのは自由だけど、路線が違うと成功しない。

もっと身近な例で言うと、「モテたい・人に好かれるキャラになりたい」ってことがあった時にも、イケメンでスタイルのよいバディを持っているのならば、今、人気のあるイケメン俳優風にすればいいわけですが、そういう人はモテているだろし、「いや、俺はモテたいことはモテたいけれど、自分を普通に出した状態で人に愛されるようになりたい!」って思うのならば、福山雅治みたいなポジションを目指した方がいいですね。

で、全然イケメンじゃない男子がニノや斎藤工的なポジションを目指しても全く無意味です。

それならば、自分の見た目やキャラと似たような感じの人で、人気のある芸人やタレントを目指した方がいい。

ケンコバでもいいし、宮川大輔でもいいし、佐藤二朗でもいいし、ムロツヨシでもいいわけですが、自分が持っている特性とキャラクターに近い人で、人気があり愛されている人を目指すのが最も確実で安定性があります。

だって、ズレがないからね。

例えば、ハゲでチビで短足な私がキムタクやブラッド・ピッドを目指して、真似ていても、ウザいだけです。

意味がわかりませんw

だから、若い頃、「俺は見た目では勝負出来ない。喋りでいくしかねえ!」ってことに気づいて諦めてから、いわゆる「イケメン枠」の人達を目指していく道は一切捨てました。

それは、残念ながらムダな努力だから。

私がブラッド・ピッド的な道を探ってモテるには、整形して発毛していくしかないわけですが、それだって、背を伸ばして、短足を足長人間に変えることは出来ない。

でも、喋りのアレコレならばいくらでも伸ばしていけるし、努力がモロに結果につながってくる。


というわけでね、どんな道のどんな人でも、憧れや尊敬の気持ちを持つのは尊いことだしステキなことですが、「それが必ずしも自分が目指すキャラクターとは限らない」ってことは強く認識しておいたほうが良いです。

近道のつもりが、ものすごい遠回りをすることにもなりかねませんので。

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