コミュ能力がなかったり発達障害の人はプロの声優になれるのか？

A.地獄です

それが分かったならもっと自分に合う職に就いた方が一番いいです。
そもそも、そういう人間だと自分の事をよく知っていたら速攻無理だと判断してプロの声優になろうとは思いません。
多くの人は自分の声が変だから嫌い、声を出す事すら恥ずかしいという人もいるし、授業料も高いのでプロの声優になろうとは思わないけど、しかし何故かそれでもなりたいという人はいます。
そういう職業に憧れる気持ちは分かりますが、大変残念ですが、コミュ能力がない人や苦手な人は一般的に言われるプロの声優は向いてないです。どんなに演技が上手くても、人と接するのが苦手という時点でおすすめできないです。ただでさえ声優になれるのはほんの一握りなのに普通の人以上に過酷な道になります。
声優のイベントや出演などを見れば一目瞭然でしょう。最近では養成所の様子も動画で見ることができます。結構厳しいですし、場所によってはきつい事を言う先生もいるのです。コミュ能力がない人がこんな事できるはずがありません。
しかし、それすらよく知らないで声優になりたいと思っている人が結構いるようです。
ただ単に演じたり声を出せば良いってもんじゃないです。
イベントで人前に出たりするし、顔出しも確実にするし、本名バレる可能性も高い、まずそういうのに耐えられますか？
本当に声優になりたいなら仕事内容だけでなく養成所もどういうものなのか先に下調べはしておくべきです。
じゃないとこんなはずじゃなかったと後悔します。

また声優には声優の人間関係もあるし（結構ドロドロしている所もあったり）、マイクワークという交代も臨機応変に上手くやらないといけません。
疑いがある人もいますが、発達障害の声優というのはほとんどいません。いたとしても後から知ったというパターンが多いです。
ある声優さんは適応障害と発達障害と診断され活動休止した事があります。私がおすすめできない理由は、この人みたいに精神疾患で体調を崩してしまう可能性があるのです。それだけコミュ取り苦手な人にとっては向いていなく、過酷な職業なのです。
人間関係だけじゃなく、演技をする事で精神的に不安定になる事もあるので、メンタルも結構強くないとやっていけないです。
もうプロの声優としてやっているのならその人は今更引き返せませんが、この人を見たらどれだけきつい事なのか分かるでしょう。
コミュ能力がない人や発達障害の人が声優を目指すのは死にに行くようなものです。
そうなるとせっかく好きなアニメや演技をするのが嫌いになってしまう可能性も高くなるのです。

昔はそこまでメディア露出してなかったので、顔を隠している事が多かったし、なんて言うか声優って裏方とか人によっては暗い職業というイメージがあったのです。
今はもう芸能人かってくらいテレビに出る確率が高くなっていますし、ある程度の容姿も求められます。
いくらアニメが好きだからと言って、とても陰キャが出来るような仕事ではありません。

それでもどうしてもプロの声優になりたいですか？
自分にはもうこれしか道がないですか？
アニメや演技が嫌いになる覚悟はできてますか？
それとも嫌いにならない自信がありますか？
好きな事で死ねるなら本望ですか？

厳しいと言っただけで、やめろとは一言も言ってません。おすすめできないという事です。
実際にコミュ能力が低い人でもプロになれた人はいるので、不可能ではないですよ。
でもかなり道は厳しいので辛い思いをするのでメンタルやられるので相当な覚悟と努力は必要です。
お金の管理が苦手なら借金に追われる日々も想定した方がいいです。
自分の悔いのないように人生を過ごすのが一番いいでしょう。

発達障害だからという理由だけで養成所への入学を拒否されたり辞めさせられるという話は結構聞きます。
それも当然なんです。コミュ能力がない人なんて求めているわけがない。心身共に健康な人を求めるからです。いちいち休まれてキャラの声優が変わったらキャラのイメージが崩れてしまいます。
養成所行くなら発達障害を隠すしかないのです。
しかし、隠したっていつかバレますよ。

ただ、最近は発達障害を受け入れてくれる養成所もあるようなので、まだまだ数は少ないですが、そういう理解のある所へ行くのもありです。
そういう人の為のコミュニケーションの講座やトレーニングがあります。
プロの声優になるなら、コミュ障はきちんと克服しなければいけません。
まずは自称人見知り、自称コミュ障は卒業しましょう。そこからです。人気商売ですから、見ている側からすればそんな事言う人は面白くないですし魅力を感じません。

せっかく自分にそういった特技があるのにそれが活かせないのが辛いのは分かります。
声を使う仕事がしたいならプロの声優にこだわる必要もないと思います。
他にも声を使う職業はあるし、ネット声優としてやっていくという手もあります。
コミュ能力がない人はネット上でそういう活動をやるという道が向いています。自分の特性を殺してまでやったっていつかは辛くなります。自分らしい生き方ができるのが一番の幸せです。
例えば声優の養成所行っていた人がYouTubeに乗り換えたという人もいます。その人は障害があるわけじゃなかったのですが、どれだけ稼いでいるかは分かりませんが、収益化もしています。
話聞いた感じだと養成所にもYouTubeの授業があったようでYouTubeの成績が良かったからそっちに転向したと言ってました。
声優になれたとしても食べていけない可能性はあるし、こういう道も悪くはないと思います。

養成所の方も色んな価値観が変わっていっているかもしれないと思いました。
オンラインでの授業もできるようになったから場所を問わずに授業を受けられるようになったし、
中には30代から向けの養成所なんてのも見つけました。
もしも何か自分にできそうな授業があったら、やってみようかなと思います。