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なでしこ1部最終戦【群馬vs鴨川】


試合前

2023年10月9日、高崎浜川運動公園浜川競技場を会場に、
2023なでしこリーグ1部第22節
バニーズ群馬FCホワイトスターvsオルカ鴨川FCの試合が、13時キックオフで開催されました。

群馬と鴨川と私

バニーズ群馬FCホワイトスター(旧、群馬FCホワイトスター)は、バニーズ京都SCと合併する前の2019年、長野から小高愛理選手が移籍したのが縁で4年間応援したチームでした。当時は関東1部を主戦場に、なでしこリーグ昇格を目指し超攻撃的サッカーを標榜していた頃。本当に楽しかった笑。旧ブログも含め、多くの試合を観戦し、沢山の記事を書いた思い入れのあるクラブでもあります。

2022年のシーズン終了後、群馬は引退含め15人の選手が退団。
小高選手も引退、応援し始めた2019年当初から在籍する選手はゼロに。このタイミングで、高塚選手・関口選手・田谷選手が移籍したオルカ鴨川FCに応援の比重を置くことにしました。

オルカ鴨川には、2021年まで群馬を率いクラブを初の1部昇格に導いた後、2022年から鴨川の監督に就任した野田監督。野田監督と同じタイミングで鴨川に移籍した兼重選手。2023シーズンから鴨川に加入した上記3選手。そして2022途中まで群馬を率いた和田さんがオルカU-18とU-15監督に就任。
更に、元長野でずっと応援している鈴木陽選手と古舘知都選手が2022シーズン全欠からの復活を期し練習復帰。
下部組織BUとの兼務になる国際武道大学女子サッカー部には、パルセイロシュヴェスター最強世代の10番北沢選手と、松商学園女子サッカー部の10番望月選手が加入。私が応援してきた選手の集合体みたいになっていて、もうこれは応援せざるを得ない笑。
そんな事情もあり、往復10時間前後の鴨川開催も含め、ここまでの21試合中14試合を現地観戦してきました。

現地入り

最終戦が行われた場所は、高崎浜川運動公園浜川競技場。
関東1部の頃から応援していた群馬ですが、この会場は初めて。というか昨年まで高崎開催がなかったかもしれない。HPには少し離れた第2・第3駐車場に止めてくださいと書いてあったので、第2駐車場を利用(前橋市敷島公園のバラ園駐車場→アースケア敷島サッカー・ラグビー場よりは近い笑)し、雨の中を徒歩移動。後で聞いたら、多くの人がここより近い駅臨時駐車場や第1駐車場(スタンドの真ん前)に駐車してたらしく。止めテープの横を普通にすり抜ける車がいたり、その辺は雨もあってグダグダ。

11時過ぎ。
チケット開始10時とHPには案内されているが、競技場内に入る正面階段の横のテントには誰もいない。階段を上がったところかなと思い、トイレのある中段まで来ても、チケット売り場どころかスタッフさんもいない。まさかと思いながら上まで進むと、普通に座席まで入れた笑。スタッフ不足の噂は聞いてはいたがこれは・・・。
正面階段の下まで戻って、ようやくチケット売り場発見。雨で避難した正面入り口(階段の斜め下)手前、そこまでの誘導や矢印もなければ、チケット販売の机だという表示もない(その後設置)。私も含め、中に入ってしまった人やチケット難民多数。雨のせいか、1年振りで楽しみにしていた海鮮食堂縁(えにし)さんのキッチンカー出店も取り止め。何か色々残念な感じでした。駐車場に戻る元気もなく、昼食抜き観戦決定。
それでも有難かったのは、この競技場は全体の4割くらい?を覆う屋根があったこと。雨の勢いが時間帯によっては結構キツかったので、屋根の下は本当に天国でした。

練習

陸上トラックに溜まった水に選手が映る大振りの雨の中、練習開始。

アウェーのオルカ鴨川、優勝を決めた前節から4人の先発変更。
キャプテンの浦島選手が先発復帰の一方、GK横山選手、DF福住選手が初先発。松尾美月選手も久々の先発。驚いたのはGK田谷選手がリザーブ、MF高塚選手がリザーブ外。兼重選手と関口選手は長期離脱中で、古巣群馬相手の試合に元群馬組がスタメンゼロということに。

野田監督も優勝は決まっているとはいえ、自身も古巣対戦のタイミングで思い切った選手起用。

私がいた席の通路挟んで左側が関係者席で、鴨川のリザーブ外選手やスタッフ、来賓の皆さんがいたので、そちらに向かって手を振っています笑

高村選手、齊藤選手、田谷選手ら主力組はリザーブから。

鈴木陽選手にとっては、厳しいながらも得点ランクトップに立つ最後のチャンス。現在11得点、トップの神谷選手は14得点。

今シーズン、初めてリザーブ入りした森田選手の姿も。シーズン前のトレーニングマッチで非常に印象に残った選手でしたが、シーズン開幕後はケガでグッズ売り場に良く出てきてくれていました。この日の出場に期待。

雨で流れてしまったか、現地スタッフさんが急遽ラインを引き直し。

選手が引き上げた後、雨の中でしたがダンスチームによるパフォーマンス。両チームサポーターに向けた挨拶もお見事でした。

選手入場

入場後、群馬の新井純奈選手、100試合出場達成記念セレモニー。
ご家族と一緒に記念撮影。

新井選手は2021シーズンまで鴨川でプレーしていて、鴨川の選手やサポにも知られた選手。アンジュヴィオレ広島を経て群馬に加入、この日は古巣との対戦です。

先発メンバー横並びと記念撮影。記念撮影はテントが被ってしまいました。

試合

前半

珍しい、鈴木陽選手のキックオフシュート。

雨の中ご苦労様です。

前半最大のチャンス、30分コーナーキックから鈴木陽選手のヘディングはクロスバー、跳ね返りを三秋選手がヘディングシュートも枠外。

前半のシュート数は、群馬2に対し鴨川5。
特に鴨川のコーナーと直接FKは4本ずつあったものの、得点には結び付かず。

ハーフタイム

後半から、福住選手→高村選手、近藤選手→古舘選手。
高村選手が右SBに入り、山田優衣選手が左SBにスライド。古舘選手がボランチに入り、浦島選手がトップ下にスライド。

後半

49分、DF2人をかわした鈴木陽選手がシュートも、群馬のGK小暮選手が弾き出してコーナーに。

59分、古舘選手にイエローカード。
実況が「競りに行ってない危険なファウル」って言ってたけど、あれヘディングで行った方がもっと危険だと思いますが・・・。実際、群馬はプレーを続けてたし、塩谷選手も危険と言うほどダメージは見られなかったし。で、アドバンテージで流していてプレーを止めて警告出して、普通なら止めた位置からだと思うんですが、遡ってゴールに近い位置から試合再開。え?

群馬としてはFKの距離が近くなったので、キッカーを小松選手から大矢選手に変更。直接狙ってきました。

枠を捉えていたこのシュートはGK横山選手が弾き出し、こぼれ球を群馬の塩谷選手が狙いますが、これはわずかにゴールの左。

69分、また主審に捕まり注意を受ける古舘選手。
また前に遡って何か言われたようですが、試合動画を見ると競り合いで古舘選手が蹴られていて、それが流された直後に主審に何か言ったかどうか。すかさず妹分の鈴木陽選手が間に割って入りました。この辺、ハルヒ成長したなあと長野からの鴨川応援組から声が笑

75分を過ぎ、両チーム交代が活発になる中(雨や芝生の状態で、結構消耗が激しかったように見えました)、鴨川は78分に河野選手に代えて森田選手を投入。森田選手は恐らくなでしこリーグ初出場。

84分、浦島選手のパスで群馬DFラインの裏に抜け出した松尾美月選手が、ゴール前まで持ち込んでラストパス。

バウンドが変化したボールを、なんとか鈴木陽選手がシュート。群馬GK小暮選手も良く触りましたが、これがゴールに入って鴨川が先制。

87分、鴨川はCBの山幡選手に代えて山田彩未選手。拮抗した試合でCB交代ってのはあまり見ない采配で若干不安は感じましたが・・・。

直後、群馬の11番、塩谷選手がエリア外から逆サイドを狙ったシュート。
昨年も結構得点し、今年もここまで7得点。サイドハーフでの出場が多い中で見事なゴール数です。

ロスタイムは2分。

90分、鈴木陽選手の単独ドリブル突破からのクロスが相手の肘に当たって叩き落とされましたが、笛は無し。前半はやかましいくらいにオフサイドの旗を上げていた副審もスルー。主審もスルー。

このまま終わるかと思ったロスタイム2分、またも遡ってファールを取られ、ハーフライン手前から群馬のFK。

途中出場の群馬6番小川選手のロングフィード。

これを防ごうとした高村選手がハンドをとられPK。
確かにHDスローで見ると、ワンバウンドして足に当たり、更に手に当たるという不運なハンドですけどね・・・。さっきのはスルーしといてこっちは迷わず吹くんかいという。

塩谷選手のPKは横山選手が弾き、更にそれがポストに当たって跳ね返りますが、これを群馬の松井選手が押し込み同点。得点と同時に試合終了。
両チーム雨の中、拮抗したゲームだったのに、古舘選手への絡み含めて審判に振り回された感が半端ない終わり方になってしまいました。

試合終了後

ずっとバニーズの「ニ」が逆さまになってたのが気になる。

試合終了時には、雨も小降りからほぼ止んだ状態に。
バニーズU15のキャプテンから、オルカ鴨川FCに優勝記念の花束が。鴨川を代表して、この日は出番が無かった元群馬のGK田谷選手が受け取り。

満面の笑み笑

群馬は大変なシーズン(オーナー挨拶では「ケガ(人)あり、色々な諸事情あり・・・」と表現されてました)で、正直もっと下の順位を予想していましたが、早々に残留を決めての8位でした。

得点ランクの頂上には届きませんでしたが、シーズン前の公約
「優勝」「2ケタ得点」「大きなケガをしない」
を全てクリアした鈴木陽選手。そして、公言はしていなかったけど自分に課した「リーグで1番シュートを打つ」も達成しました。シーズンフル稼働は、長野時代から数えても初めてじゃないかな?大変なシーズン、良くここまで戦い抜きました。

最終戦が古巣群馬との対戦だけど全員出場なかった関口選手、高塚選手、田谷選手。まさか全員ウインドブレーカーで立つことになるとは笑。それでも、移籍初年度で優勝。結果で応えてみせました。

初出場の森田選手。この日のプレー見てるとまだ100%ではない感じも受けましたが、ここがスタート。どんどん良くなることを期待してます。

群馬は引き続き、オーナー挨拶、監督挨拶、小松選手の150試合出場達成セレモニー、シーズン終了セレモニーと続きましたが、私は途中で失礼して鴨川の横断幕片付けのお手伝い。

会場から外に出ると、両チームの選手を待つ多くの人の中に、この日試合のなかった他チームの選手や、引退した選手も沢山。
元長野・元群馬の小高愛理さんは、現在コーチをしているシーマ高崎シティユナイテッド(中学生女子チーム)の数人を引き連れ観戦。昨年までチームメイトだった関口選手と撮影。まだ作成されていなかった関口選手の横断幕(この日は掲示スペースの関係でお披露目は無し)を、小高さんとシーマの子たちが持ってくれました。ありがとうございました。顔あり写真はコーチから見せてもらってください笑。この後関口選手にサインも入れていただきました。
また、この日は長野からも鈴木陽選手を応援している数人が試合観戦に来ていて、小高さんとも2018シーズン終了後以来?久し振りの再会となり(私は1年振りでしたが)皆さん喜んでいました。

こちらも久々の再会?小高さんと鴨川の古舘選手。
5年前の長野では、ケガもあってファンサ組の常連、2人には良く会いました笑。本当なら去年の春、鴨川での試合で会うタイミングはあったんですが、その時は古舘選手が闘病中。今年の春の開幕戦では既に小高さんが引退していて、ニアミスしてたから、本当に5年振りかも。長野時代は近所に住んでいたそうで、古舘選手が主審に絡まれてブルーだったのを忘れるように喜んでいました。

鈴木陽選手も合流して、3人で撮影。
長野時代の2018年、私が最も応援していた3人でもあります。撮ってて涙が出そう(これ書いてる時も思い出して泣きそうです笑)。試合はモヤッとした終わり方だったけど、このスリーショット撮れたからもう何でもいいや。楽しかったで全部記憶を上書きだ笑。

うん。楽しい笑。ありがとう👏
鈴木陽選手は、この後シーマ高崎シティユナイテッドの子たちのサイン攻めに会ってました笑。得点ランク2位タイ、U代表の頃からの度重なるヒザの負傷からの復活。女子サッカーやってる中高生からすれば憧れる要素満載なんだろうなあ。この日、観戦してる目の前でもゴール決めたし、コーチの元チームメイトなんてご縁もあったりで。シーマの子たち、いつかビッグな選手になって、国際武道大学女子サッカー部→オルカ鴨川加入してください笑。

2023年のなでしこリーグ1部は、この日で終了。シーズンレビューは、また別の記事で書きます。
束の間の休息を挟んで、冬の名物、皇后杯が待ってます。


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