見出し画像

自称Webマーケターが2022年6月に読んだ本【ビジネス書から逃避した月でした】

2022年6月ごろに読みはじめた本の感想を、備忘録的に残します。
読書のモチベーション向上にもなる故。

全開と同じく、もう7月末ですが、継続が最も重要。自分に優しく、他人に優しく。
なお、6月はタイトルの通りビジネス書は読みませんでした。本というよりネット記事で済ませていましたので、悪しからず・・・
来月、というか今月もう短いですがビジネス書一冊くらいは読みたいと思っています。まあ、ビジネス書は「最新のものを読む」ということの意味はあまりないと思いますが。

雑学

酔っぱらいの歴史

マーク・フォーサイズ著。青土社より、2018年12月20日出版。
私は結構おさげが好きなので読んでみたのですが、タイトルの通りどちらかというと、お酒ではなく、各地にいた酔っぱらいにフォーカスした歴史をおもしろおかしく書いています。

著者は割と有名なイギリスの英語に関する自称衒学者。原文は読んでいませんが、翻訳でもすこし癖のある感じです。
雰囲気を知りたい方はTEDでも別のテーマで話をしているので、興味があれば見てみてください。こちらもかなり皮肉やジョークが混じっていて面白いです。

肝心の内容はというと、歴史書、というほど正しい内容かは微妙で、暇つぶしの読み物といった感じでしょうか。飲みの席とかで雑学披露するのにちょうどよい内容といった印象で、個人的には面白くて好きでした。

例えば、以下のような内容は歴史的に正しいかどうか知りませんが、人に話したくなります。ちょっと長いですが、引用します。
同書「ジン狂い時代」という目次で、1700年代ロンドンについて記載しているところです。

ジンは、英国社会を取り返しがつかないくらい変化させてしまっていた。支配階級は都市の貧困者を非常に恐れるようになった。酒を飲むことが気に食わないというだけの話ではない。貧困者が無法状態であること、法を尊重しないこと、暴徒に変わってしまうことを支配階級は嫌ったのである。ジンはロンドンの路上に、はっきりと見えるかたちで、底辺層を作り出した。そして、この目に見植える底辺層に対しでできる唯一の合理的な策が、強制的に別の大陸へと送ることだった。こうしてアメリカとオーストラリアが生まれたのである。

マーク・フォーサイズ著『酔っぱらいの歴史』181ページ

いや、アメリカとオーストラリアの誕生がそんな理由なわけないだろ、と思ってしまいますが。

当時のロンドンについて、同書は今でいう新自由主義的というか、すべてが自由だったと述べており、当然貧困になるのも自由であると述べています。また、南海泡沫事件の名で知られる初の株式市場大暴落があった時代とも言います。
そのような背景で、税がかからない安価な酒ジン、正式名称マダム・ジニーヴァは、当時の貧困者の惨めな気持ちを簡単にきれいさっぱり忘れさせてくれます。
このような酒は当然依存症をもたらしますし、ここまでくるとほぼドラッグです。
禁酒法を制定しても、闇での売買も流行りますし、そういったものには税金がかからないため、税収も減少する。支配階級や政府にとっては許せないものです。
(こうしてアメリカとオーストラリアにアル中の貧困者を移住させるに至る?)

このような感じで、面白い話はあるものの、信ぴょう性は低い印象。
Amazonのレビューは、まじめな方が多かったので評価が低めになっていますが、雑学と考えればまあ妥当な内容かと。

娼婦の本棚

(ここからはコメント少な目で、サクサク行きます。)

鈴木 涼美著。中央公論新社より、2022年4月7日出版。
途端に私への評価がナイアガラになりそうですが、結構AV好きなので、ちょっと興味本位で買ってみました。

結論、途中40ページくらいで挫折しました。
割とジャケ買いだったのでそれもやむなしという感じですが、うーん。。。という感想です。
内容としては、元AV女優の著者がこれまで体験してきたことと、読んだ本を関連させながら、今を生きる「オンナノコ」のための道しるべとなるよう書かれています。

彼女の経験や業種が多大な影響を与えているし、事実そういう部分もあるかもしれませんが、男女の性別による区切りが結構強く出ているような感じです。最近の私としてはジェンダーをそこまで区別する必要はないような感じに仕上がっているので、そのうち意見も変わるかもしれませんが、私にとって今読む本ではありませんでした。

まあ、この方AV女優でまだ動画も見られるとおもいますし、この本読んでから彼女の動画を見るとかそういう楽しみもあるんじゃないでしょうか(投げやり)

小説

ネタばれになっても良くないので、簡単な関連情報だけご紹介します。

アイネクライネナハトムジーク

伊坂 幸太郎 著。幻冬舎より2017年8月4日に出版。
伊坂 幸太郎にしては珍しく、恋愛(のようなもの)がテーマになっています。いつも通りいろんな伏線があって楽しいです。

この作品映画にもなっているのですが、なんか実際に読んだ内容とPVに乖離があって困惑しました。(ちなみに映画本編は見ていないです。)
こんな青春してたか??
実際に読んで、PVと見比べてみてほしいです。

マイクロスパイ・アンサンブル

伊坂 幸太郎 著。幻冬舎より2022年4月27日に出版。
こちらは、年に一度?行われている猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」で短編小説が配布されていたようなのですが、それを一つの作品にしたものです。

伊坂幸太郎は過去作として、前述の「アイネクライネナハトムジーク」や「フーガはユーガ」など音楽に関連する単語やテーマがところどころにあり、伊坂ファンとしてはそういったところにも精通せねばなと、感じます。

NSA 下

アンドレアス エシュバッハ著、早川書房より2022年1月6日に出版。
5月にも紹介したドイツを舞台にしたSF小説です。
分量多いですが、面白いので割とサクッと読めます。
実はわたしが初めて読了できた上下巻本です。

以上。


ただいま、7月現在。いまだにビジネス書読めていません。
最近は業務の中でGoogleアナリティクス4へ移行のご相談を多くいただいており、調べながらということもあってかなり疲弊してました。

とはいえ、考え方の幅を広げていかないといけませんし、コトラーさんの本くらいは読まないとなあ、など思っています。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?