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双方向オンライン授業をするために最低限必要なもの

各地で休校が続いている中、政府内では9月入学についての具体的な検討作業も始まるようです。9月入学に関しては賛否もあろうかと思いますが、いずれにせよ、喫緊の課題は休校中の子供たちの教育機会を確保すべく、双方向オンライン授業体制を構築することだと思われます。

私立ではある程度双方向のオンライン授業ができているところもあるようですが、もちろん全ての学校でというわけではありませんし、公立となると更に難しい状況のようです。そこで、今回は双方向オンライン授業をするために最低限必要なものについて書きたいと思います。

オンライン授業体制構築に向けて動いている方々のお役に立てれば幸いです。

先生側で最低限必要なもの

まず先生側で必要なものは以下の3点です。

Zoomおよびプリント作成作業用のパソコン

ネット環境

iPad+Apple Pencil

黒板やホワイトボードなしでオンライン授業をする方法」で書いた通り、黒板やホワイトボードは③で代用できます。つまり、必ずしも教師が学校に行って、教室で授業を行う必要はないということです。

今は面子や体裁にこだわっている場合ではありません。教員同士も可能な限りオンラインで教材の共有や情報交換などを行い、それぞれの自宅からでも授業が行えるような体制を構築するべきです。

生徒側で最低限必要なもの

生徒側で必要なものは以下の2点です。

スマホもしくはiPad

モバイルWi-Fi(ネット環境が整っている場合は不必要)

生徒側に①か②(あるいは両方)がない場合は、地方自治体や学校が用意して提供する必要があります。これをいかに迅速に行えるかが、教育の遅れを少しでも取り戻すための鍵となるでしょう。幸い子供たちは、大人に比べてこうした機器を使いこなすのは得意ですから、すぐに扱えるようになると思われます。

もちろん、学校という場が果たす役割を考えれば、対面授業が望ましいのは確かです。しかし、仮に緊急事態宣言が解除されたとしても、残念ながらすぐにこれまで通りの授業を行うことは不可能でしょう。当面は分散登校が不可避な状態が続くはずです。

少なくとも終息時期が具体的に見えてくるまでは、分散登校と並行して双方向のオンライン授業を続ける必要があります。

まとめ

今回は双方向オンライン授業をするために最低限必要なものについてまとめました。休校期間や9月入学など、まだまだ不確定要素が多い現状ではありますが、何より子どもたちのために、教育関係者はこのような状況の中でも最適解を目指して努力することが必要です。私も微力ながら自分に何ができるのか、引き続き模索していきたいと考えています。

なお、玄々舎では、オンライン授業の導入を検討している学校や塾に向けての教育コンサルティングを行っております。ご興味のある方はご連絡ください。





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